niあいたい ページ19
(軍パロ)
(夢＝男)
気がつけば、要塞裏の森の中にいた
さっき自分の部屋のベッドに入ったことを覚えているのだからこれはきっと夢だろう
ぐるっと真っ暗な森を見渡し
自分と目の前の人間以外に人影がないのを確認して、俺は目の前の人間に声をかけた
『兄さん』
「どうしたA、なんでそんな泣きそうな顔してるんだ」
記憶の中の姿と変わらず、にこりと笑う
その顔に、その表情に、その仕草に、その声に
涙が出そうになる
言いたいことはいくつも合ったのに、言葉がでない
言葉より先に足が兄さんに近づき
腕を思い切り伸ばす
兄さんの首に回した俺の腕に
ずっと求めていた温もりを確かに感じた。
そのまま肩に顔を埋めれば
懐かしい匂いと背中に回された優しい腕に涙が溢れる
『にいさ、にいさん、』
「うん、うん」
耳元で聞こえる声に
ますます顔があげられんくなった。
あぁ、夢なんて覚めないでくれ
それができないのであれば、せめて、せめて
この幸せな夢を、長く続けてほしい
『俺、ずっと探してた』
「ありがとう」
『コネシマも、シャオも、兄さんがいなくて、寂しそうだった』
「あいつらもかぁ」
『ゾムと、ロボロは怒ってた』
「あの2人は怒ったら怖いからな」
『チーノも、ショッピも、エミさんも、会ってみたいって言ってた』
「いっぱい増えたな」
『グルさんも、トントンも、みんなも、兄さんが帰ってくるって、信じてる』
ぽんぽんと俺を落ち着かせるように背中を撫でる
まだ、名残惜しい
まだ、離れたくない
まだ、一緒にいたい
その体制のまま、兄さんが居なかった時のことを話した
みんなの様子も
軍の変化も
街の雰囲気も
変わり映えのなかった日々のことも
全部、全部
意識が覚醒すると俺はベッドの上にいた
あぁ、あの幸せな夢はもう終わってしまったのか
目を擦ると水滴が腕についた
そこで気がつく
ここ、俺の部屋じゃない
紫のカーテン
大人っぽい色でまとめられた家具
紫のストールが入っていたクローゼット
兄さんの部屋だ
風の音がする
音につられるまま視線をやる
タバコの吸い殻が一本、開いたままの窓辺に落ちていた
会いにきたni
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千猫(プロフ) - 匿名さん» sypお嬢様お気に入りの話なのでコメント嬉しいです！スターは偉大ですからねw (2月29日 23時) (
レス) @page20 id: 123001fabd (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 悪役令嬢sypのお嬢様経緯すこ。てかスターの彼女数の答えでバレるの草ww (2月25日 1時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千猫 | 作成日時：2024年2月21日 21時
