21 ページ22
「……ね、このあとこのまま2人でどっか行かん？」
「へ、？」
絆創膏を貼ってもらってから、これからどうしようかと悩んでいるとスマホを一瞬確認した折原くんが突然そんなことを言い出した
「俺らから連絡するとかゆーてへんし、坂田たちからはなんかあれば連絡するって言われてたし。」
大丈夫そうちゃう？と、少しやんちゃそうにニカッと笑った折原くん。
そんな彼が眩しくて心臓全部もってかれそうになったのと、2人で、なんてそんなの展開がやばすぎて返事するのを忘れてしまう
「あ、Aちゃんが嫌って言うんやったら全然大丈夫やしそれやったら坂田に連絡するけど」
なかなか返事しない私に気をつかってくれたのか、少し早口めにそう言った折原くんがなんだか可愛くて、私は笑って全然嫌じゃないことを伝えた
「ふふ、よかった。どこ行く？あ、足はもういけそう？」
「足は大丈夫だと思う…！どこ行こう、？」
足を心配してくれるところ、この人どこまで優しいんだと思いながら、うーんと2人で悩んでいると恥ずかしいことにちょうど私のお腹がぐぅ、となってしまった
ちら、と折原くんを横目にみると彼もこちらを見ていて少しびっくりしたような、そんな表情をしていた
……やってしまった。
「き、聞かなかったことに、、」
「ううん、大丈夫大丈夫、俺も腹減ったしなんか食べよか」
そう言って優しく笑い立ち上がった折原くんは、私の手をとった
＿＿＿＿＿＿＿＿
「んまーっ！最っ高やな！」
「ね！ほんと美味しい！」
それから私たちは遊園地内にあったカフェに行き、今はそこのパンケーキを食べている
折原くんがパンケーキ、なんて響きが意外すぎてギャップがすごい。かわいい。
「折原くんは甘いもの好きなの？」
「好きやなぁ〜。チョコとかもよく食べちゃうねん」
たしかに、パンケーキにのってるのもチョコアイスだしチョコソースだし。
言われてみればめちゃくちゃチョコだった。
「なんか意外、甘いもの食べませんキャラだと思ってた」
「いやめっちゃド偏見やん」
ふふっ、と笑った折原くん。その笑顔が眩しくて私は合っていた目をばっと逸らした
……ずるいよなぁ、そんな顔するなんてさ。
……もう好きすぎていつかポロッと口が滑って"好き"なんて言っちゃいそうだ。
私は今でも出そうになるその2文字を飲み込むように、目の前のパンケーキを口の中に押し込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かずな。(プロフ) - みみりんさん» そう言っていただけて嬉しい限りです🥺 これからもよろしくお願いします✨️ 私もみみりんさんの作品めちゃくちゃ好きで応援しています…！(ここですみません💦) (7月10日 0時) (
レス) @page23 id: 236c07d25b (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - かずな。さん» お返事ありがとうございます😭かずな。さんの作品ほんとうに大好きです、応援しております！ わ、そうです！笑。ご存知なんですね恐縮です😖 (6月19日 2時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
かずな。(プロフ) - みみりんさん» コメントありがとうございます✨嬉しいお言葉ありがとうございます…！さらにきゅんきゅん増していきたいと思いますので今後ともよろしくお願いいたします！……あと全然違うのですがお間違いなければせんらさんの日替わりや秘密の作品の方です、よね、？🥺 (6月17日 23時) (レス) @page21 id: 236c07d25b (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - 日々の更新おつかれさまです☺️折原くん、かっこよすぎ...きゅんきゅんが止まらないです(>_<)大好きすぎます（ ; ; ）これからもがんばってください！❤︎ (6月17日 22時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かずな。 | 作成日時：2023年2月19日 16時
