お兄ちゃん属性出てるぞ、糸師冴。 ページ6
.
睨まれた後に、ごほん!と咳払いをして、
目を逸らしながら、
ご飯をたべていた。
糸師冴も、野菜炒めを食べている。
高橋さんのことフル無視なのおもろい。
高橋「さ、冴くん忘れちゃった?
昔一緒に、」
冴「覚えてねぇし、マジで誰?
人の飯の時に喋りかけんな。」
「糸師冴、野菜炒め寄越せ。」
冴「お前にやるぐらいなら捨てる。」
「アジフライ1個取ったじゃん!!
その分は返しなさいよ!」
そう言った瞬間、
持ってかれたアジフライを、
無表情ながらに食す糸師冴。
くそっっ、顔面が強すぎる!!
これには勝てない!!!
と思いながら、なくなくアジフライをたべていた。
高橋「瀬山とはどんな関係なのよ!!!」
その問いかけに、糸師冴はため息を吐き出した。
これで明確になってしまうのだろう。
昨日のあの女は誰なのか、とか。
なぜ、普通に喋る関係なのか、とか。
冴「俺は、俺に賭ける企業と、
熱狂的なファンが好きなんだよ。」
「昨日は気持ち悪いって言ってたくせに。」
冴「ばかかお前。
少なくとも、10年以上俺のファンしてるお前だけは、
少しだがファンサービスしてやってもいい、って言ってんだよ。」
「ごめん、それは解釈違いかも。」
冴「殺すぞ。」
「すいません、ファンサービスお願いします。」
高橋さんに、たんたんと告げる彼を見つめていた。
ファンサービスするってなら、
野菜炒めよこせって、マジで。
私の金の半分食いやがって。
そう思いながら、解釈違いと言えば、
相も変わらずの言葉に、
素直に受け取ることにした。
高橋「私だって昔から!」
冴「お前も他の奴らも、
具体的な数字がねぇよな。」
高橋「は、」
「あー、なるほど。」
冴「昔からとか、あの時からとか。
いつのことだよ、分かるわけねぇだろ。」
その言葉を聴きながら、お味噌汁を飲み干した。
その後のようにと、
半分ほど残された野菜炒めを渡される。
これだから好きなんだよ、
糸師冴。
お前お兄ちゃんだもんなぁ!!!!!
という情緒を隠しながら、
私は野菜炒めを食べた。
貰っといて言うけど、
あんまし腹たまらないな。
ご馳走様をしたのなら、
糸師冴が私の分の食器まで片付ける。
お兄ちゃん属性出てますわよ、
糸師冴。
普通過ぎるがゆえの好奇心である。→←Hey Siri、ショッパーの使い道。
689人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏蜜柑 - 冴ちゃん最推しなのでもう、最高でした!! (2023年2月1日 8時) (レス) @page48 id: 5a9946419b (このIDを非表示/違反報告)
甘いものと眼鏡(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎朝この小説の更新を楽しみにしてました!!これからもずっと応援してます!!! (2023年1月29日 7時) (レス) @page50 id: 10f6e45005 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 完結おめでとうございます👏🏻🎉✨最初から最後までとても素晴らしい作品でした。ことりさんの書く作品は、どれも読んでいてワクワクするようなものばかりです。これからも、他の作品での活躍を楽しみにしています🌷🤍 (2023年1月28日 8時) (レス) @page50 id: fb39a53612 (このIDを非表示/違反報告)
お饅頭(プロフ) - 完結おめでとうございます!そしてお疲れ様でした!!完結してしまったのが寂しくも嬉しくも感じます、完結までが完結してしまうとあっという間に感じました。改めて素晴らしい作品を完結まで続けてくださりありがとうございました!そしてお疲れ様でした! (2023年1月28日 1時) (レス) @page50 id: c1e1b186de (このIDを非表示/違反報告)
tomato(プロフ) - さいっこうに面白かったです!冴オチの夢小説はこれが初めてだったんですが、面白かったので他のも見てみようと思います!文章の書き方とか、文字の選びが凄い好きなので、他の作品もみようと思います!お疲れ様でした! (2023年1月27日 23時) (レス) @page50 id: 9d5bc87a7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ことり | 作成日時:2023年1月1日 2時