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A . いいえ、これは恋です。 ページ21

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「冴くんのこと、好きになっちゃったなぁ。」





ぽろぽろと、頬を伝う涙が物語っていた。




彼がナタリーさんの話をするのも、
ナタリーさんに関連するのを持っていたのも、

今日来れなかった理由がナタリーさんなのも、





全部が嫌だなんて思う心が、全てを語るの。





それがどうにも苦しくて嫌で、
泣かないで、止まって!と叫びたくなる。




冴「なんか言ったろ、もう1回言えよ。」





「なんでもない、家帰る。」


まだ終電があるため、駅に向かおうとすると、
腕を掴まれた。

それに、肩を揺らして、




冴くんを見る。



ちゃんとスキンケアされてるのを見て、
女として負けた気分になってしまった。



冴「送る、」




「いいよ、もう遅いし。」


冴「おせーから言ってんだろ。
わかれ、バカが。」




「寝る時間無くなるじゃん、」

冴「お前に心配されることじゃねぇよ。」





「冴くんが、わかんないよ、私。」





思わず、そんな言葉が出てしまう。




なんとも思ってない私に、
なんでここまで優しくするのかも、


ここまで、してくれるのかも何も分からない。





わからないよ、こんなの。


どう思われてるのか、とか。
私だけ、いつもいっぱい考えてるみたいで。





車に乗せられて、動き出す。


マネージャーさんは雰囲気を察したのか、
住所だけ聞いて、それ以上は何も言わなかった。

冴くんは、窓から外を見ている。




ネオンライトが照らされる車の中。






沈黙だけが私たちを包み込む。
わからない、本当に。


だから、知りたいと思うことさえも、罪なのかな。





ついたのか、ドアを開けてくれるマネージャーさん。





それに一緒におりた冴くんに首を傾げた。
お母さんは、飛び出してきて、

ぺこぺことしていた。




家に入ろうとする前に、声が聞こえる。





冴「ちゃんと温まって寝ろよ、おやすみ。」





その言葉だけで、ときめく心しか持ち合わせてない私は、
結局彼に弱いし、

溺れているのかもしれない。





ふりかえって、にんまりと笑ってやるんだから。





「おやすみ、冴くん。
応援してるね。」






冴「お前の応援がなくたって、
俺は勝てんだよ。」





傍から見たら、この会話は、


推しとファンだろう。






推しとしての好きだったなら良かったのに。
家に入ってから、


ぽろぽろと涙が溢れてくる。






あぁ、好きなんだな、冴くんのことが。


ちゃんとした、恋として。
最悪だ。

恋の病に薬はない。→←Q . 推しの好きですか?



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夏蜜柑 - 冴ちゃん最推しなのでもう、最高でした!! (2023年2月1日 8時) (レス) @page48 id: 5a9946419b (このIDを非表示/違反報告)
甘いものと眼鏡(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎朝この小説の更新を楽しみにしてました!!これからもずっと応援してます!!! (2023年1月29日 7時) (レス) @page50 id: 10f6e45005 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 完結おめでとうございます👏🏻🎉✨最初から最後までとても素晴らしい作品でした。ことりさんの書く作品は、どれも読んでいてワクワクするようなものばかりです。これからも、他の作品での活躍を楽しみにしています🌷🤍 (2023年1月28日 8時) (レス) @page50 id: fb39a53612 (このIDを非表示/違反報告)
お饅頭(プロフ) - 完結おめでとうございます!そしてお疲れ様でした!!完結してしまったのが寂しくも嬉しくも感じます、完結までが完結してしまうとあっという間に感じました。改めて素晴らしい作品を完結まで続けてくださりありがとうございました!そしてお疲れ様でした! (2023年1月28日 1時) (レス) @page50 id: c1e1b186de (このIDを非表示/違反報告)
tomato(プロフ) - さいっこうに面白かったです!冴オチの夢小説はこれが初めてだったんですが、面白かったので他のも見てみようと思います!文章の書き方とか、文字の選びが凄い好きなので、他の作品もみようと思います!お疲れ様でした! (2023年1月27日 23時) (レス) @page50 id: 9d5bc87a7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことり | 作成日時:2023年1月1日 2時

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