叶がお兄ちゃんしてました。 ページ18
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葛葉 side
ある日突然出会った女の子は、あまりにも小さくて、弱くて、それでいて。あまりにも、大切に育てられたということが、痛いほどに伝わるほどだった。傷んでいない髪の毛に、シワのない服を見る。礼儀の正しさを持ち合わせていながらも、少し子供っぽさが残る女の子。叶の妹の、Aちゃん。いつまでも教えてくれない叶の妹ちゃんは、オフコラボの日に、叶の家へやってきた。荷物を持って。大方叶が頼んだやつだろうな、とは思いながらも少しの警戒心。けど、そのあとに出されたプリンで、悪い子じゃないということも痛いぐらいに伝わるほどだった。揺れるような茶色に目を奪われる。
どこにでも居るような女の子でありながら、どこにも居ないたった一人の叶の妹。叶からガチ説教を受けてるのを見ていた。あそこまで心配しながら怒っている叶は早々に居ないだろう。だから、あぁ、愛されてきたんだな、ということが分かるから。叶が誰にも話そうとせずにいるのは、守るためで、きっと傷つけられたくないからなんだと。
叶｢ほら、さっさと帰りなさい。｣
｢えぇ！でも！！｣
叶｢でもじゃないの。今日はオフコラボだから、だーめ！｣
葛葉｢泊まっていきたいって話？｣
｢それもです！！オフコラボってなにやるんですか？｣
葛葉｢鍋しながら喋る。｣
｢え、お兄と葛葉さんって鍋作れるの…………？？？｣
叶｢いつまでも料理が下手なお兄だと思わないの。A、ツイキャス見てないでしょ。お兄は料理ツイキャスしたりするんですー。｣
葛葉｢お前ってほんとにお兄ちゃんなんだな、｣
叶｢は？｣
Aちゃんに説明する時、お兄って自分のこと言うんだな。なんてことを思いながら、上記の言葉を言えば本気のトーンで言われた。おぅおぅ、すげぇななんて思っていたのならば、叶が買ってきた物を漁りながら、急に包丁を取りだし切り始めるAちゃん。鍋の準備までしてくれるの？え？マジで？｢いいよ、俺たちでやるよ？｣なんて言えばザクザクと切りながら｢さすがにお客さんにやらせるわけにはいきません。｣の言葉を返された。叶、お前ほんとにいい子に育てたんだな。
食材を切っているのを眺めていたら隣で叶が頭を抱えていた。どうした？なんて聞こうとする前に｢お前にだけには会わせたくなかった。｣の言葉に、笑ってしまい背中をバシバシと叩く。お前にそう言われると思わなかったけど、好きだわ。
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えある。 - 更新楽しみにしてます!神作ありがとうございます。 (2023年4月3日 7時) (
レス) @page40 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
y - 続きが欲しい!!面白い!! (2023年3月30日 18時) (レス) @page36 id: b07f6cd4e6 (このIDを非表示/違反報告)
莉叶(プロフ) - 兄妹愛？が最高すぎて爆発しそうです (2023年3月28日 0時) (レス) @page11 id: dddba37a2f (このIDを非表示/違反報告)
凌（元無名） - は? のマジトーンw面白い。 (2023年3月22日 12時) (レス) @page18 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
凌（元無名） - おだんごさんしまいさん» 主じゃないし共感した報告ですが、、、15日前くらいに国語の授業でやったんですよ。確かにwはしょれメロスだw ナイスです、、、 (2023年3月22日 12時) (レス) @page17 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年3月18日 0時
