普通に不愉快で仕方ない。 ページ10
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ジン side
変な女がやってきた。
ボスからの、新しい仲間だと言われた。
コードネームもないためか、下っ端なのは丸わかり。
しかもこれまた仕事が出来ないと来た。
情報を掴んだ会社のデータを消す。
おまけに物を落とす、書類をゴミ同然のようにとする。
なんでこんなやつをボスは、と思ったのは全員だろう。
何度もうち殺そうとした、というか、
今現在もしている。
柱の裏に隠れて。
｢ごめんなさい！謝ってますよね！？
私が悪かったって！！言ってますよね！
しつこ！しつこい男だな！だからモテないんだぞ！｣
ジン｢死ね。｣
｢あ”ぁ”あ”あ”ぁ”！！！！
怖い！怖いよぉ！！お母ちゃん！！｣
なんて、すぐに泣きそうな顔をしては、
叫び声をあげるのは、
普通に不愉快である。
本当にこんなやつがなんで入ったんだ。
そんなことを考えながらも、
銃を下ろす。
｢ひぇえ、あれは殺す気でいた。｣
ジン｢いつでも殺せるからな。｣
｢犯行宣言じゃん。｣
うっうっ、とその場に手を床につけながら、
泣いていた。
ばかだな。
ボスになんて言われて、と思ったが、
先程言われていた言葉を思い出す。
拾われた、ってな。
その言葉が妙な程に引っかかる。
本当にボスはこいつを拾ったのだろうか。
そんなことばかり考える。
｢ジンさんには人の心ってないんですか。｣
ジン｢ない。｣
｢私ウォッカさんと結婚する。｣
ウォッカ｢こっちが嫌だな。｣
ジン｢諦めろ。｣
｢えぇええ、｣
そうやって落ち込んでいるのを見ながら、
げしっ、と背中を蹴飛ばした。
痛い！と叫んでは、
涙目ながらに睨んでくるものだから睨み返したら、
ポロポロと涙を流しながら泣き出す。
｢シンプルな暴力、｣
ジン｢これで泣いてたら殺しも出来ないな。｣
その言葉にいつもならキャンキャン吠え散らかすのに、
目を逸らしては、
困ったような顔をしていた。
｢どうでもいい話していいですか。｣
ジン｢するな。｣
｢上司チェンジ！！！キャンティさんがいいーー！！｣
キャンティ｢嫌。｣
｢なんでよ！？｣
あれやこれや考えたところで、
すぐに殺すことになるだろう。
結局は下っ端なことには変わらない。
誰かの代用品でしかない。
その程度の価値としか思えない。
そうだろ、新人。
｢キャンティさんのこと結構好きです。｣→←対抗しますよ、拳で。
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とまと(プロフ) - 初コメ失礼します！続編おめでとうございます…この小説大好きなので嬉しい限りです！これからも応援してます！！ (5月9日 22時) (
レス) @page50 id: a58e0df712 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - マジでただのワガママなコメントなんですけど良かったらピンガとか出して貰えませんか…！ (2023年4月30日 14時) (レス) id: 0fae52931b (このIDを非表示/違反報告)
くるん - 最高小説！！！！ありがとうございます！ (2023年4月17日 3時) (レス) @page46 id: ebb5ee106d (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - まさかの血繋がってないんかいw (2023年4月15日 21時) (レス) @page45 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - この小説好きです！！！結婚してください！！！！（（（ (2023年3月27日 13時) (レス) @page43 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2022年5月2日 5時
