ジンさんにも少年の心があったんですね。 ページ6
.
連れてこられた先は遊園地だった。
ウォッカさんとジンさん。
そして私、という小さな(古い)ポルシェに、
ぎゅうぎゅう詰めである。
「どんな気持ちでこのメンバーを選出したんですか。
遊園地ですよ、遊園地!!
ベルモットさんの方がいいーー!!!」
ウォッカ「うっさいやつだな。」
「見てくださいよ!ジンさんなんて、
私が息をするだけで、舌打ちするんです!」
ジン「黙って乗ってろ。」
またもや睨まれたため、ウォッカさんに泣きついた。
けど、
普通に剥がされた。酷いよ。
うだうだと言っている訳だが、
事の発端はこうだ。
ついこの前、シェリーさんにヒントを貰って、
解き明かしたファイルの内容が、
今日の取引に繋がったらしい。
なんてことだ、犯罪の片棒を担いでしまった。
こんな親不孝な人間でごめんよ、お母ちゃん。
それで、その取引現場が遊園地の中らしい。
いや嘘だろ、そんなメルヘンなとこでやるな。
子供の夢を壊すな!
と叫んでいても、普通に怒られたので、
黙ることにした。
私に感謝しろ。
「え、私お留守番?やだやだやだ!!!
遊園地行きたい!!行きたいです!ジェットコースター!
コーヒーカップ!メリーゴーランド!!!」
駐車場についてから、
待ってろ、の言葉にそうやって返したのならば、
絶え間なく、
2人に蹴られた。痛い、痛いよみんな。
「遊園地って言うから、
ジンさんにも少年の心がまだあるのかと。」
ジン「あるわけないだろ。」
その言葉に、さいてーと思いながらも、
ジンさんを突き飛ばしてから(と言っても押した程度)、
車から出たのならば、
ウォッカさんに首根っこ掴まれる。
「私は猫なんですかね、にゃー。」
ジン「不細工な猫だな。」
「ひっどーい!」
ジンさんって優しさをお母ちゃんの、
お腹の中にでも置いてきたんじゃないの!
酷い!酷すぎるよォう!!
なんてうだうだとしていれば、
ずるずるとウォッカさんに引きずられていく。
え、
お留守番は?
ジン「さっさと歩け、」
「!!!!わぁい!」
ウォッカ「忘れるなよ、仕事だからな。」
「カチューシャつけます?」
人の話を聞け、と言われながら、
ジンさんに思いっきし、
頭をはたかれた。
これ絶対私悪くないって、
信じて。
なんだかんだ、甘いなぁ、ジンさん。
1080人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とまと(プロフ) - 初コメ失礼します!続編おめでとうございます…この小説大好きなので嬉しい限りです!これからも応援してます!! (5月9日 22時) (レス) @page50 id: a58e0df712 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - マジでただのワガママなコメントなんですけど良かったらピンガとか出して貰えませんか…! (2023年4月30日 14時) (レス) id: 0fae52931b (このIDを非表示/違反報告)
くるん - 最高小説!!!!ありがとうございます! (2023年4月17日 3時) (レス) @page46 id: ebb5ee106d (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - まさかの血繋がってないんかいw (2023年4月15日 21時) (レス) @page45 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - この小説好きです!!!結婚してください!!!!((( (2023年3月27日 13時) (レス) @page43 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ことり | 作成日時:2022年5月2日 5時