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それでもね、好きなんだよ。 ページ48

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「ってことだよね、悲しいねぇ。コナンくん、」


コナン「お姉さんって、下っ端なんだっけ。」




「そうだよ、文句?文句でもある?」

コナン「ないけどさ。
そんなに、嫌いならなんで逃げ出すとか考えないの?」



「…………何でだろうねぇ、嫌いだし辞めたいけど、
あそこしか今は居場所がなくなっちゃったんだよ。
お父ちゃんとお母ちゃんがいなくなっちゃった世界で、
あそこしか、私を見てくれないからさ。」





ポアロのモーニングセットを食べながら、
飲みながら、コナンくんと話していた。


あの一件があったあとも、

ジンさんたちは変わらなかった。




だからその方が楽で、
その方がありがたくて。

くるくる、とアイスキャラメルラテを、



ストローで回しながら考えてしまう。


なんで、って言われてもな。
今はあそこしか行く場所がないんだ。


大事とか、そーゆーのじゃなくて。






多分きっと、もうアソコにしか居場所がないんだ。


かちゃっ、と音を立てて、
コップをコースターに置く。




「コナンくんにとっては、
どうしようも無い組織で、恨むべき組織だと思う。
あの人たちは互いのことなんてどうでもいいし、
死んだのなら代わりを使えばいいって思ってる。


殺した人の事なんて忘れる人もいるし、
約束なんか守らない人もいる。
初めましてで、銃を向けてくる人だって。





それでもね、コナンくん。



それでも、私はあの組織が好きだよ。
みんな、頭のおかしな上司とかばっかだけど。
………それでもね、好きなんだ、あの人たちが。」




それでも、好きだと思った。



あの心地いい距離感が好きだから。
絶対的な信頼なんてないけど、

それでも、




この人たちは私のことを裏切らないって考えるから。


そんなこと考えて、
裏切られたら、本気で傷つく自信がある。




だから、多分それほどまでに皆のこと好きとか思っちゃってさ。




コナン「それでも、………それでも、
許せないことってあるんだよ、お姉さん。」

「そうだね、」



歩美「あ!コナンくん!!ここにいたぁ!!」

コナン「うぇ、歩美、お前ら。」



歩美「哀ちゃんの言う通りだった!」

元太「そうだぞ、コナン!!
お前はいつも抜けがけばっかでよぉ!」



光彦「ほんっと、油断も隙もありませんよ!
ねっ、灰原さん!!」




灰原「えぇ、江戸川くんには困ったものね。」



「…………シェリー、さん?」

小さな小さなシェリーさん。→←ジンさん、もう歳か。



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とまと(プロフ) - 初コメ失礼します!続編おめでとうございます…この小説大好きなので嬉しい限りです!これからも応援してます!! (5月9日 22時) (レス) @page50 id: a58e0df712 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - マジでただのワガママなコメントなんですけど良かったらピンガとか出して貰えませんか…! (2023年4月30日 14時) (レス) id: 0fae52931b (このIDを非表示/違反報告)
くるん - 最高小説!!!!ありがとうございます! (2023年4月17日 3時) (レス) @page46 id: ebb5ee106d (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - まさかの血繋がってないんかいw (2023年4月15日 21時) (レス) @page45 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - この小説好きです!!!結婚してください!!!!((( (2023年3月27日 13時) (レス) @page43 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことり | 作成日時:2022年5月2日 5時

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