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お前ら馬鹿じゃねぇの。 ページ38

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なんだかんだ言って、
私は自分に手を、黒く染めてはいなかった。



不安定要素があるとするならば、

父親のことだろう。





そんなことを考えながら、私は目の前にある書類を見た。






お父ちゃん、私いい子にはなれやしないよ。
そうやって小さな頃に言った言葉、


それに笑いながら。





父親『なる必要なんてねぇよ。
イイコ、なんていねぇんだから。』





そうやって、世界の全てを教えてくれた。




お父ちゃんは、優しかった。
けど、たまに怖かった。


だって、






だってね、私の知らないところで、
こわーいこと、してたから。



たまに香った、鉄の匂いを私は忘れない。





「書類、終わりました。」




ばさっ、と音を立てて机に置いた紙の山。
それを見下ろしながらも、


相も変わらず顔の怖いジンさん。




足癖わるいなぁこのひと。
机に足乗っけるな、ってバーボンさんに怒られてるくせに。


この人は、学ばない。






ジン「帰省すんのか、」



「しますよ。墓参りしに行きたいし、」

ジン「自分が殺したかもしれねぇ父親の?」






「だからこそ、するんですよ。」






意味なんてないのかもしれない。


きっと地元に帰ったとしても、
私はたくさん言われてしまうだろう。




どの面下げて帰ってきたんだ、って。




もう二度とここに来るな、って、
地元の人達に言われてしまうだろう。

小さな小さな田舎は、世界が狭かった。





だからこそ、私に向ける視線なんてものはわかっていたから。






「きっと私は地元に帰ってから、生きてここに戻れるかもわかりません。」






お父ちゃんは、みんなに好かれていながら、
嫌われていた。



死んで精々した!と思った人もいる中で、





なんであの人がって泣く人もいた。
そんな、


お葬式だったから。






「お土産ないですよ、」



ベルモット「あら、この前の話忘れたの?」

「え、あれ冗談じゃ。」




キャンティ「んなわけないだろ、」





「黒の組織みんなで旅行とか馬鹿じゃねぇの、お前ら。」





楽しみなのか知らないけど、
コルンさんとキャンティさんは、


黒の服装から、めちゃくちゃな私服姿だった。






いや、お前ら馬鹿だろ、本当に。


何をやっているんだ。






バーボン「殴り合いで決めたでしょう?
全部鴉田さん持ちだって。」


「アホかお前らは。」






約数名から重厚を向けられ撃たれた。



慈悲の無さに涙した。

ここはド田舎ですので。→←「上出来だ。」



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とまと(プロフ) - 初コメ失礼します!続編おめでとうございます…この小説大好きなので嬉しい限りです!これからも応援してます!! (5月9日 22時) (レス) @page50 id: a58e0df712 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - マジでただのワガママなコメントなんですけど良かったらピンガとか出して貰えませんか…! (2023年4月30日 14時) (レス) id: 0fae52931b (このIDを非表示/違反報告)
くるん - 最高小説!!!!ありがとうございます! (2023年4月17日 3時) (レス) @page46 id: ebb5ee106d (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - まさかの血繋がってないんかいw (2023年4月15日 21時) (レス) @page45 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - この小説好きです!!!結婚してください!!!!((( (2023年3月27日 13時) (レス) @page43 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことり | 作成日時:2022年5月2日 5時

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