コンテナ街で鬼ごっこ。 ページ36
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とにかく走った。
ひたすらに走り続けた。
道なんてわからなくて、
どこに向かってるのかさえもわからなくて。
けど、いつか辿り着ける気がして。
「迷ったんですけど!!どこ!ねぇ!!!」
なんて、耳にはめたよくわからん機械に、
叫んだのならば、
キャンティさんの声。
キャンティ『鴉田、』
「はい?」
キャンティ『真逆だぞ、お前。』
「うっっそやろ、」
なんて、いきなり立ちどまり、
振り返っても、大人数の男。
人間は、いきなり立ち止まることは出来ない。
出来たとしても転ぶだろう。
真ん中を突っ込んだ。
キャンティ『っまえ危ないな!!??』
それからまた、走り出しては、
キャンティさんの指示通りに走っていく。
今回の任務はやはり囮。
私がこうやって走り回っている間に、
ウォッカさんとバーボンさんが、
情報を抜きだす。
どうしてここまで幹部が出るのかは明白。
こちらの情報を掴んでいたらしい。
それをどうやら警察などに垂れ流すつもりだったとのこと。
だからといって、私がこんな目に遭わなきゃいけないのは、
何ひとつとして納得はしないけど!
「死に晒せ、
キャンティさんとコルンさんとウォッカさん以外の上司。」
コルン『敵、殺す、任せろ。』
「しゃ、喋った〜〜〜〜!!??」
コルンさんが喋った!?嘘!
嘘でしょ!!
とても、え、なに?
単語でしゃべる人なの?
やだ、好き、可愛い。とてもきゃわですね。
コルンさん一生眺めてようかな。
なんて思っていれば、パァン!とした銃声のあとに、
私のふくらはぎを貫いたのは、
やはり弾である。
くそ痛い。
もたつきながらも、踏ん張って走り出す。
「これが終わったら、皆で旅行!!頑張る!」
なんて、意気込みを入れながら走る。
とことん走った、ひたすら走った。
肺が破れてしまって、
死ぬんじゃないかってぐらい。
キャンティ『そこ曲がって、真っ直ぐ。』
「もう無理ぃ!」
キャンティ『あと少しだろ!!』
「うるさいなぁ!!頑張ってますよ!私だって!」
耳元でガチャガチャとうるさい!!
なんて言えば、パァン!と私の頬を掠めたのは、
ヘリコプターに乗っているコルンさんだった。
ごめんなさいごめんなさい、
なんでもないです、
走ります、頑張って。
死ぬ恐怖を覚えたと思う。
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とまと(プロフ) - 初コメ失礼します!続編おめでとうございます…この小説大好きなので嬉しい限りです!これからも応援してます!! (5月9日 22時) (レス) @page50 id: a58e0df712 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - マジでただのワガママなコメントなんですけど良かったらピンガとか出して貰えませんか…! (2023年4月30日 14時) (レス) id: 0fae52931b (このIDを非表示/違反報告)
くるん - 最高小説!!!!ありがとうございます! (2023年4月17日 3時) (レス) @page46 id: ebb5ee106d (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - まさかの血繋がってないんかいw (2023年4月15日 21時) (レス) @page45 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - この小説好きです!!!結婚してください!!!!((( (2023年3月27日 13時) (レス) @page43 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2022年5月2日 5時