生き延びてしまった。 ページ28
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ぱちり、いきなり目が覚めた時、
気づいたら朝だということが何度もある。
因みに、寝たはずなのに一瞬だと錯覚するのは、
眠りが深いらしい。
夢を見て長く寝た気持ちになるかもしれないが、
夢を見る、というのは浅い眠りが長時間続くとなる。
結局、どっちがいいのかもわからないな、なんて思った。
がばり、起き上がったのならば、
キャンティさんがいて、
まるで死人を見たような顔をしていた。
人を勝手に殺さないでくれ、頼むから。
キャンティ「名前言えるか、」
「鴉田A、ですね。」
キャンティ「誕生日は。」
「5月14日。」
キャンティ「年齢、」
なんてキャンティさんからの謎の質問攻めにあえば、
後ろからキャンティさんに、
げんこつを落としたのは、
ジンさんだった。
目の前で始まる喧嘩もどきを眺める。
「生き延びてしまったのか。」
個人的にはジンさんのことだから、
私のことは見捨てると思っていた。
なんなら、殺しにくると思っていたから、
少し驚いてしまう。
なんで殺してくれなかったの、なんて問いかけたのならば、
彼はどんな顔をするのだろうか。
いや、変わらないだろう。
「うーーん、とりあえず、
お腹すいたんで、ご飯食べたいです!」
にんまり、と笑って見せたのならば、
キャンティさんに抱きしめられては、
わしゃわしゃと頭を撫でられた。
それに少し驚いては、
地味に痛くて、うぅっとしてしまう。
別に死にたかった訳では無い。
けど、我ながら恥ずかしいな。
死ぬのなら、ジンさんに殺されたい、なんて。
プロボーズかよ!ってな。
まぁどうでもいいけど。
キャンティ「何が食いたい、」
「この前の中華。」
キャンティ「は?」
ニコニコとしながら、そんなことを言えば、
またもやジンさんにげんこつを落とされた。
ねぇなんで!私怪我人!
どっかの誰かさんのせいで、
死にかけたんだけど!!
ジン「調子に乗るなよ。」
「うぇーーん、ウォッカさんママーー!!!」
なんて、ぐいっとウォッカさんを引っ張り、
盾にした。
ウォッカさんママは私に甘い。
やはり甘すぎるぞ、ウォッカさん。
そんなウォッカさんにも甘いぞ、
ジンさん。
ベルモット「私はパス、これで食べれば。」
なんて、クレジットカードを置いていくベルモットさん。
かっ、かっこいい………………!!!
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とまと(プロフ) - 初コメ失礼します!続編おめでとうございます…この小説大好きなので嬉しい限りです!これからも応援してます!! (5月9日 22時) (レス) @page50 id: a58e0df712 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - マジでただのワガママなコメントなんですけど良かったらピンガとか出して貰えませんか…! (2023年4月30日 14時) (レス) id: 0fae52931b (このIDを非表示/違反報告)
くるん - 最高小説!!!!ありがとうございます! (2023年4月17日 3時) (レス) @page46 id: ebb5ee106d (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - まさかの血繋がってないんかいw (2023年4月15日 21時) (レス) @page45 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - この小説好きです!!!結婚してください!!!!((( (2023年3月27日 13時) (レス) @page43 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2022年5月2日 5時