我ながらしくったなぁ。 ページ25
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我ながら、自分の無能さを今更知ったと思う。
別に何かやらかしたか、と思ったけど、
あの時、単独行動しなきゃ良かった、なんて。
いつも通り、ジンさんに腹が立って。
言われたこと守らなくて。
そしたら背後から、
いつかのジンさんが工藤くんにしてたみたいに、
後ろから棒を振り下ろしたようにされて。
気絶して、なんて馬鹿らしい。
ビルを支えている柱に、
手首を巻き添いに括り付けられている。
足痺れたなー、なんて思っていた。
『目が覚めたか、お嬢さん。』
「はぁ、なんですか。」
『あんた、幹部のジンと一緒にいたろ。』
「あれでもあの人上司なのでね。」
『ほぉ、下っ端か?』
「3週間ぐらい前にあの会社入ったばっかですので。」
そうか、私まだ3週間ぐらいしかいないのか。
すごいな、私。
もはや慣れてしまったよ、やめたいのに。
やめても、元の感性になるだろうか。
というか、この人たち、誰。
「助けには来ませんよ。
あの人たち、
私みたいなのは見捨てるでしょうし。」
『それはさして重要ではない。』
「はぇ、よくわからんぴー。」
そうやって、はてなマークを沢山浮かべていたのならば、
私の携帯を持っていた。
個人情報やん、やめろ。
そう思っていたのならば、
どこかへ電話をかけていた。
『もしもし、お前がジンか。』
その言葉に、やべってしてしまった。
怒られるーー、絶対に。
いや、怒られないか、帰る訳でもないし。
帰っても殺されるだけだし。
『中華屋では世話になったなぁ。
うちの部下5人も殺したみたいで。』
ジン『礼はいらないぞ。』
「フル無視して、飯食ってたな。」
美味かったな、小籠包。
もう1回食べたいな、小籠包。
縄を見てどうにか外せないか思うが、諦めた。
ジンさんからは、何を持っても無駄と言われたために、
手持ちは無いのだ。
ペラペラ喋ってるのを見る。
ジンさんとよく長電話続くな、
私嫌だし無理なんだけど(大体出ない)。
そう考えていれば徐にこちらに近づくから、
肩を揺らしていたのならば、
拳銃を太ももに当てられた。
察した頃には遅く、銃声が鳴り響き、
やけるような痛みが脳に訴えかけてくる。
「い”っっ!?っっあ”、」
『悲鳴は出さないのか。』
「ははっ、ジンさんに何回撃たれてると思ってるんですか。」
いや、普通に痛いんですけど。
頼む死んでくれ。
お母ちゃんが買ってくれたスーツ。→←辛いもの好きじゃないんですよね。
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とまと(プロフ) - 初コメ失礼します!続編おめでとうございます…この小説大好きなので嬉しい限りです!これからも応援してます!! (5月9日 22時) (レス) @page50 id: a58e0df712 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - マジでただのワガママなコメントなんですけど良かったらピンガとか出して貰えませんか…! (2023年4月30日 14時) (レス) id: 0fae52931b (このIDを非表示/違反報告)
くるん - 最高小説!!!!ありがとうございます! (2023年4月17日 3時) (レス) @page46 id: ebb5ee106d (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - まさかの血繋がってないんかいw (2023年4月15日 21時) (レス) @page45 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - この小説好きです!!!結婚してください!!!!((( (2023年3月27日 13時) (レス) @page43 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2022年5月2日 5時