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私もあなたも大嘘つきじゃないですか。 ページ14

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「うん、大丈夫だよ。まともなホワイト企業。」




嘘。


「危ないことには巻き込まれてないよ。」




これも、嘘。





「過去のこと?なんもへーき。
優しい上司さんたちで。」



全部、嘘。






「お母ちゃん、心配しないで。
もうお母ちゃんには、迷惑かけないから。」



これだけは本音。







「お父ちゃん?お父ちゃんは、仕事だよ。
そのうち、すぐ、帰ってくるから。」





嘘をつきました、たくさんの嘘を。




何度も何度も、
いつかバレてしまうほどの嘘を。




もうバレてるであろう嘘たちを。





もう死んでいるのに。



帰ってこない父親を待つ、
お母ちゃんの声、なんも分からない。


そんな事ばかり考えて。





ベルモット「嘘ばっか、」




「ベルモットさん。」


ベルモット「まぁ口外したら、殺すけど。」





「ベルモットさんも、私も、
他の人たちも、大嘘つきじゃないですか。




どこにも真実なんてないんですよ。



私がいくら違うと否定しても、
世界はそんな言葉聞こえないふりをして、
どうでもいいと吐き捨てるので。」




っはは、としたような乾いた声を漏らしながら、





そんな笑みを浮かべたのならば、
ベルモットさんは、

私の胸元に銃口を押し付けてくる。




私を殺したいことなんて分かりきっていた。

死んでも別にいいや、なんて思っていた。
けどせめて、




親孝行だけはしたかったから。


そんな簡単なことばかり、
私は考えてしまうから救われない。





ベルモット「父親殺しの安達。
ムショから出てきといて、また罪を重ねるのね。」



「人のこと言えてませんけど。」





ベルモット「そうね、言えないわ。
けど、覚えておきなさい。
あなたは私が殺す。」


「待ってます♡」






嘘を沢山ついてきた。




1番の嘘は何か、という問いかけに、
私は笑いながら、きっと。


父親を殺したこと、ということだろうか。





父親は殺してはいない。

それだと言うのに、
なぜ私はこんなにも苦しいのだろうか。





あの時、ふと思ったことがあるからだろう。




「死んでくれてよかった、なんて、
嘘なのか、本当なのかとわからないや。」




どうしようもない嫌悪を感じていたのかもしれない。



本能が父親を拒んでいたのかもしれない。
私の知らない記憶に、

もしかしたら、殺していたのかもしれない。






本当に、世の中嘘ばっか。

全く、とても、






吐きそうだ。

黒の組織、家系図の出来上がり。→←ジンさんパパ、捨てないで。



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とまと(プロフ) - 初コメ失礼します!続編おめでとうございます…この小説大好きなので嬉しい限りです!これからも応援してます!! (5月9日 22時) (レス) @page50 id: a58e0df712 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - マジでただのワガママなコメントなんですけど良かったらピンガとか出して貰えませんか…! (2023年4月30日 14時) (レス) id: 0fae52931b (このIDを非表示/違反報告)
くるん - 最高小説!!!!ありがとうございます! (2023年4月17日 3時) (レス) @page46 id: ebb5ee106d (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - まさかの血繋がってないんかいw (2023年4月15日 21時) (レス) @page45 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - この小説好きです!!!結婚してください!!!!((( (2023年3月27日 13時) (レス) @page43 id: d025dfcb18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことり | 作成日時:2022年5月2日 5時

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