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バカって言った方が馬鹿なんだよ。 ページ36

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気がつくと、見慣れた天井。




ここ、真一郎くんのバイク屋さんだったとこだ。
あのときは、楽しかったなぁ。



初代あたりのメンバーなんて老けてやんの。

笑ったら、小突かれというなの、
投げ飛ばしを受けたけど。





起き上がったのなら、


武道くんと乾くんがいた。





運んでくれたんだ、優しいなぁって思う。
九井くんは、居なかったから、察して。


「ごめん。」




乾「弱いくせに、反抗すっからだろ。」


「だって、」





乾「だってじゃない。」


「ごめんってば。」





なんて、乾くんに少し怒られるのは、
なんか久しぶりかもしれない。



まぁ、基本的に怒ってくれるの、九井くんだし。

だからこそ、九井くん居ないとやだな、とか。






何かやる時も、巻き込みたくないって言わずに、
ついてくんな、とか言ってくるし。


なんも教えてくれないし、

帰ってきたと思えば、喧嘩してくるし。






「乾くん、」


乾「ん?」





「九井くん助けたい、」



乾「あぁ。」








「乾くん。」


乾「なんだ。」







「私、どうしたらいいかな。
乾くんのこと、まだ好きとも思うけど、
九井くんのことだって好き、って。おかしいよね。」



困ったように笑ったのなら、
頭を撫でられて、見つめられた。


やっと、私やっとだよ、九井くん。






乾くんの瞳にうつれた。



でも、不思議と高鳴る鼓動はなくて、
その代わりに、







九井くんならいいと思うのはなんで。



乾「………………ココといるときのAは、
無邪気で子供みたいで、でも綺麗に笑う。




ココに怒られてるAは、
落ち込んでて怒ってるけど、嬉しそうな顔する。



ココに笑顔を向けられてるAは、
誰よりも優しい愛しそうな顔をする。





そんなココが、俺は羨ましかった。」






その言葉に理解は出来なくて、見上げたのなら、




乾くんの目からは、涙で。

戸惑って、なんで?





私九井くんにそんな顔した記憶ないけど。




乾「愛されてる自信しかなかった、
だけどそれは、言葉だけの愛で、



俺には向けられない表情ばっかで、



あぁ、俺はダメなんだ。

勝てないって思ったんだ。」






そんなはずは無い、そんなことは無い。
私はだって、じゃなきゃ傷ついたあの心は、



あの涙は、何だったんだ。







乾「A、」





聞きたくない。





乾「ちゃんと聞け。」




嫌だ、ポロポロと床を濡らしたのは、
私の涙だった。

好きだったのは俺じゃない。→←ご主人様は私だ。



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サリー(プロフ) - ココくんが更に好きになりました!!神作品ありがとうございました!! (2月19日 15時) (レス) @page50 id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - これ以上のものは読んだ事がないってくらい素敵な作品でした。ありがとうございました。本当に心臓が押しつぶされそうになって見るのやめたくなった時もあったし、面白すぎてニヤニヤしてた時もありました。本当に最高です。これからも陰ながらずっと応援してます。 (2022年7月20日 14時) (レス) @page50 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!神作品読めてホントによかったです!!次の新作も読みたいと思っちゃいましたwwwできればパスワード教えていただけたら嬉しいです! (2021年11月4日 21時) (レス) id: cefe0dde1a (このIDを非表示/違反報告)
- もぉ〜ココくんの事一層好きになりました泣ギャグ線高くてこんなに感動する作品初めて出会いました!私の好みドンピシャです♡素敵な作品ありがとうございました。評価1回しか押せないの悲しいくらいです笑 (2021年11月1日 23時) (レス) @page50 id: f6714e7803 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 無茶苦茶キュンキュンしました! (2021年9月8日 13時) (レス) id: b6073e05a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことり | 作成日時:2021年8月31日 16時

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