君が好きなのかキミが好きなのか。 ページ30
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｢お兄さん、先程の意味を教えてもらっても。｣
九井｢先程の意味？｣
｢離れなきゃいいと思ってる、みたいなの。｣
なんて、帰ろうとして、
家まで送ってくれた後に。
また私は、わがままを零した。
1人やだ、って言ったのなら、親は？って聞かれて、
今日は帰って来れないって答えたら、
お兄さんは？って問いかけに、
彼女の家って答えた。
わかりやすい顔をして、泊まってくと答えてくれて。
面白みもない、恋愛映画を見ながら、
さっきの言葉を思い出したから。
｢九井くんには、赤音さんがいるのになって。｣
九井｢……………まぁな、赤音さんの方が、
Aの何百倍も美人だし、いい人だ。｣
これは喧嘩を売られてるのか、なるほど。
叩いてやろうと思って、
隣に座ってる九井くんを見たのなら、
セットしてないからか、
濡れてる髪の毛とで、なんというか、
色気がやばかった。
｢お前えっちだな、このやろう。｣
九井｢は？｣
｢本当に高校一年生？｣
九井｢入学式出ただろ、一緒に。｣
九井くんといて、胸の高鳴りはしなかった。
ときめくといっても、いきなりの事だから、
多分ビックリしてとか。
だけど、今この状況に満足しているし、
きっとあれは、私を慰めてくれる言葉で、
そんな沢山の他意とかはないって、
だから。
｢慰めてくれてありがとね、
でもほら、キスとかはさ、好きな人としないと。｣
なんて言えば、
九井くんは持っていたペンを落としていた。
なに、なんだよ、怖いな。
九井｢っはは、馬鹿だなぁお前。
好きじゃなきゃキスしねぇってことだろ、｣
確かに、って思えば、
じゃあつまりは、なんだ。
どーゆーことだ、え、なんでやねん。
え？
｢あれは、彼氏役だから、したってだけ、だよね？｣
九井｢そうじゃないって言ったら？｣
｢え、｣
九井｢俺が惚れてるって言ったら、
どう捉えんの、Aは。｣
真っ直ぐと見つめられて、
少しずつ頬が熱くなるのがわかる。
いやこれも、からかいに違いない。
こんなえっちな九井くんいてたまるか。
だくぞコノヤロウ、とか思ってます、はい。
｢ちゃ、ちゃんと言ってくれないとわかんない。｣
これで、流して終わりだと思ったのに、
九井くんは考えが早いのか、
決めていたのか。
九井｢A、｣
｢なに。｣
九井｢好きだ。｣
心臓の音が煩わしかった。
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サリー(プロフ) - ココくんが更に好きになりました！！神作品ありがとうございました！！ (2月19日 15時) (
レス) @page50 id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - これ以上のものは読んだ事がないってくらい素敵な作品でした。ありがとうございました。本当に心臓が押しつぶされそうになって見るのやめたくなった時もあったし、面白すぎてニヤニヤしてた時もありました。本当に最高です。これからも陰ながらずっと応援してます。 (2022年7月20日 14時) (レス) @page50 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！神作品読めてホントによかったです！！次の新作も読みたいと思っちゃいましたwwwできればパスワード教えていただけたら嬉しいです！ (2021年11月4日 21時) (レス) id: cefe0dde1a (このIDを非表示/違反報告)
み - もぉ〜ココくんの事一層好きになりました泣ギャグ線高くてこんなに感動する作品初めて出会いました！私の好みドンピシャです♡素敵な作品ありがとうございました。評価1回しか押せないの悲しいくらいです笑 (2021年11月1日 23時) (レス) @page50 id: f6714e7803 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 無茶苦茶キュンキュンしました！ (2021年9月8日 13時) (レス) id: b6073e05a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年8月31日 16時
