人を好きになるってこと。 ページ41
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もう恋なんて、しないって決めたのに。
思い出してしまうのは、
気づけば、君から追いかけられていた記憶だけ。
何も返してない。
まだ何も、私は言えてないのに。
テヒョンくんの言葉に、
涙を流しながらも、
もう、やめようと決めた。
意地を張るのも、怯えるのも、
恋をしないなんて、
そんなものも、
もう全部、やめにしよう。
走り出して、走り出して、
今どこにいる、とかわからない。
けど、会える気がしている。
いくら探しても見つけられない、なんてしてる、
ドラマを見たとしても、
私はなんで電話をしないんだ、と思っていたけど。
見つけたいんだ、この目で。
ちゃんと、
あなたを。
JN｢廊下走らない、｣
ぐわっ、と止められるその正体は、
紛れもないジン先生だった。
メガネをしてるくせに、
いや、しててもかっこいいのが腹立つ。
腕を掴まれていた。
｢ジミンくん見ませんでした？｣
JN｢えーー、見たのは25分前だから、
そこに居るとは思えないけど。｣
｢どこで見かけました？｣
JN｢3年エリア、ホバのとこにいってたよ。｣
その言葉にまた走り出そうとしたのなら、
またもや掴まる。
だから見上げたのなら、
ジン先生は笑っていた。
それが理解を出来ないけれど、
頭を撫でられたから、
尚更に理解は出来ない。
JN｢もういいわけ、｣
｢…………はい、もういいんです。
恋なんてもうしない、って決めてましたけど、でも。｣
でも、っていいながら、
言葉を吐き出すことも無く、
緩んだ腕から手を戻して。
笑ってみせる。
｢人を好きになるってことが、
どれ程までに素敵なことなのか、幸せなことなのか、
また、
わかった気がしてます。｣
私の事情を知っているジン先生は、
意地悪だけど、
それなりに心配しててくれたから。
そうやって告げてみたのなら、
また頭を撫でられる。
JN｢ん、それならよし。｣
とんっ、と背中を押される感覚。
振り向いたのなら、
あなたは笑うから。
私はまた走り出すだけだった。
向かった先は3年生のクラスではない。
私はやっぱり、ドラマ通りには生きない。
私なりの、
私のやり方をただするだけだった。
もう手遅れ、って言われてもいいから、
私は君に、
伝えたいんだよ。
ピンポンパンポーン。→←｢手遅れだと思うなら、走ればいい。｣
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カナタ(プロフ) - ヒロインちゃんが物凄くドライで面白いです(笑)めげないジミンちゃんを応援したくなりますね^^ 更新楽しみにお待ちしてます！ (2021年6月26日 0時) (
レス) id: 062efab65d (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - あぁ...やっぱり好きです！ (2021年6月24日 13時) (レス) id: a8847eed76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年6月22日 0時
