今日も文句ですかジミンくん。 ページ20
.
そのあと、
テヒョンくんはクラスに戻った。
私よりいつも先にいるジミンくんは、
私よりも後に来ていて、
おまけに、入ってきたと同時に、
鞄を落としていた。
顔を赤らめて、見つめられる。
夏なのに、ベストとか強いなぁって、
見つめていたのなら、
ベストを脱いでいた。
え？
｢なに、なんで脱いだの。｣
そう問いかけても、
無言で近寄ってきては、ベストを被せられる。
うん、え？？
すぽっ、と顔を出したのなら、
目の前の、ジミンくんの顔は、真っ赤だった。
JM｢見えてるっ、見えてるよ！
なんで、そんな平然としてられるわけ！｣
｢別に、誰も得しないし。｣
JM｢っ、隣の席の僕は、
好意を抱いてるのわかってるくせにっ。｣
｢あー、確かにそんなことあったね。｣
そうやって、思い出して言ったのなら、
ムッ、とした顔をしていた。
ベストには、腕を通すわけもない、私。
でも伸びちゃうけど、
暑いからやなんだよなぁ。
照れて、目を逸らしながら、
荷物を拾って机において、
道具を出してるジミンくん。
まぁ、別に、これはからかいである。
ベストを脱いで、
ジミンくんの机に置いたのなら、
また文句を投げられる。
JM｢だから、っ見えてるんだっ、てば！
〜〜っ、絶対わざとやってるでしょ！｣
｢だから、暑いんだって。
えっち、すけべーーー。｣
なんて、あっかんべー、をしては、
自席に戻って、暑さを感じた。
クーラーがついても、夏の日差しは私を照らす。
未だに立ったまんまでいるから、
チラッ、とみたのなら、
ジミンくんの白いブラウスには、
赤が染まっていた。
ギョッ、としたのなら、
本人もそれに気づいたらしく。
JM｢えっ、あ、鼻血…………？｣
｢いや、えっ、大丈夫？
下向いて、鼻抑えて。｣
JM｢…………Aのせいだ、｣
｢からかいすぎた、ごめんって。｣
それは申し訳なくて、
ジミンくんの手を掴み、保健室に向かう。
誰かに伝えておかないとな。
｢保健室に行くから、
誰かユンギ先生に言っておいてー。｣
さすがにこれは、私が悪いから、
最後まで責任とらないと。
いや、鼻血出すなんて思わなかった。
ただの、からかいじゃないか。
それに本気になるなんて。
そんな気持ちで、暑い夏の始まりだった。
早く終わらないかな、夏。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1838人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カナタ(プロフ) - ヒロインちゃんが物凄くドライで面白いです(笑)めげないジミンちゃんを応援したくなりますね^^ 更新楽しみにお待ちしてます！ (2021年6月26日 0時) (
レス) id: 062efab65d (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - あぁ...やっぱり好きです！ (2021年6月24日 13時) (レス) id: a8847eed76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ことり
| 作成日時：2021年6月22日 0時
