心の穴の埋め方なんて知らないし。 ページ39
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いくら頑張っても、
夢は夢で終わるって、
結局才能なんだって思う。
痛みの数だけ、指をおって、
小指の分だけの、幸せ。
ぽかーん、とした穴。
底は見えているはずなのに、
沢山の幸せがあるはずなのに、
それを注いでも、
いくら注いでも、満たそうとしても。
どっかに、消える。
スマホの画面には、カトク。
相手は、ジョングク。
沢山メッセしたわけでもない。
ただの気まぐれのようで、
喧嘩?口論?のようなものが多くて。
生意気だ、やっぱり。
YN「2軒目〜〜、2軒目行こう!」
目の前の酔っ払いに流されるまま、
はしごをしては、2軒目。
MN「ぽっかり、空いた穴って、
なーんで埋まらないんだろうね〜っ。」
YN「ドーナツみたいに、ゆーて。」
目の前の酔っ払いを見ながら、
そのあとを、ぽつりっ、と歩きながら、
ついていく。
どうして、ってどうして。
MN「Aは、幸せですかぁ?」
そんで、絡まれる。
酔っ払いに、なんて言えば、あれ。
でも、でも?
幸せ、か。
幸せってなんだろ、
なんて思ったら、あれ?
「幸せ、なのかなぁ。」
ぼんやりっ、とした呟きを、
こぼしてたのなら、
見上げられながら、
見つめられる。
じとーーっ、とされて、
なんでかわからなくて、
首を傾げた。
YN「なんで幸せじゃないの?」
「心の穴が、埋まらないから。」
んははっ、てしながら、
べしっと彼女の、頭を叩いて、2軒目に入った。
痛いな、痛いね。
明日どうせ大学休みだし、
忘れるために、飲もうかなぁ。
記憶なんて、消えるもの。
だから、飲んで忘れよう。
あの日みたいに、
寂しくなんて、無いはずだから。
「ビールジョッキで、」
MN「んぇ、めっちゃ飲むやん〜〜。」
YN「明日休みだもんね、いいよねぇ。」
店員さんに頼んで、
持ってきてもらっては、飲んだ。
弱いくせして、飲むな、なんて言わないで。
酒に溺れたくなるんだもん。
仕方ないじゃんか。
「んははっ、聞いてよ、ミンちゃんあのね〜。」
MN「酔っ払いうるさいなぁ、」
「あんたも酔っ払いのくせにぃ、」
一杯飲んで、もう既に、
クラクラしてるユナちゃん。
酔っ払い。
きっとこれが、
私のやりかたで、私なりの、
心の埋め方。
間違ってるかなんて知らない、
それでも、
良かったはずなのに。
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みかこ(プロフ) - こんばんは(*^^*)めっちゃ妄想しながら読みきっちゃいました(笑)また続きが読みたいです❤ (2022年3月10日 1時) (レス) @page50 id: 1116b407a7 (このIDを非表示/違反報告)
うぇーい←おい - いや待てよ....いっそこと夢主ちゃんに転生すれば良いのでは!?((((( (2021年5月23日 23時) (レス) id: 9a18975db5 (このIDを非表示/違反報告)
Sai*(プロフ) - 完結お疲れ様でした!私もJKに腰大丈夫とか言われたいです。今世はことりさんの小説で言われたんで、来世はぜひ本物に言われたいです。 (2021年5月21日 9時) (レス) id: dc816130a5 (このIDを非表示/違反報告)
リズ憂孤(プロフ) - こんばんわぁ。とても面白かったので、続きがとっても気になり、感想など書かせて頂きました。ぜひ、続きを読みたいですぅ|*´∀`)ノシ) (2021年5月5日 19時) (レス) id: bed86e272b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2021年5月5日 11時