それは完全なる間違いだ。 ページ9
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ロエベのショッパーと共に家近くのコンビニに下ろされる。
何をどう見ても、はたから見たら彼らはかっこいい4人なのに、裏の世界で生きている、なんてやはり思えなくて。例え拉致られたとしても、家に返してくれるのなら、私はそれで構わないと思い。まぁいい、疲れた、帰って寝よう。一人暮らしをしているから、親とかに迷惑がかからないなら、私はそれでいいから。はぁー、っとため息を吐き出すしかなかった。もう嫌だ、これで全部終わり!と思いつつも、風楽さんはニコニコとしていた。それになんなの、としつつも、手を伸ばされては手を握られる。男性特有の、大きな手、じんわりとした温もりを感じては、逃げようにも振り払おうにも、かないっこないんだろうな、て思って。
「な、んですか、」
風楽「Aちゃん。」
「はい、」
風楽「連絡先交換しよ!なんかあった時のためにさ、ね?」
「え、嫌ですけど。」
セラフ「断られてるんだけど、俺らのリーダー。」
四季凪「ね、いつもは即答で、はい!なのに。」
渡会「どんまい、奏斗。」
風楽「慰める気、ある??」
その言葉の後に、3人は声を揃えて「ない。」と答えていた。スマホを取り出されて、交換しよ?と言われるも、嫌だと言う。いやでしょ、だって、マフィアの息子と連絡先交換してます、とか。そう思いつつも、そういや私四季凪さんに取られてるんだよな、スマホと思いながら「四季凪さん、スマホ返してください。通報とかはしないんで、」というと、あっ!としていた。おい、と思いつつも、私の手元には帰ってこずに風楽さんに渡されては、連絡先を勝手に交換されているのを見る。それに、ため息を吐き出していた。この勝手さを見つつも、私の手にスマホを握らせる風楽さん。
背景というのか、空の薄暗さと相まって、綺麗に思えた。夜空のような瞳が、私を見つめる度に、変な感覚になる。頬を撫でられた後に、頭を撫でられては「後で連絡するね、」と言うから。ブロックでもしようかな、と思いつつも、会釈をしてその場を離れた。帰路につき、自宅のマンションへと足を進める。エレベーターで5階へと行き、鍵を使ってドアを開けて。ロエベのショッパーを机に置いては、ベッドに倒れ込んだ。今日一日で、なんだか疲れてしまった気がする。化粧落としたりしないと、着替えないとって思うのに、少しづつ眠たくなるから。私は、それに従うようにと目を閉じてしまう。
こんなの、間違いだよ。
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そらの(プロフ) - すごく好きな作品です!更新頑張ってください! (2月12日 1時) (レス) @page28 id: 17ad6f88d5 (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - パスワード解除ありがとうございます!ずっと待ってました!!! (2月8日 0時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
さくらなぎ。(プロフ) - この作品めっちゃ好きです…kntくん供給少ないので助かりました…これからもずっと応援してます…!! (11月11日 23時) (レス) @page10 id: 2b648593bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2023年11月11日 21時