月に照らされたあなたが眩しくて。 ページ19
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風楽 side
日中でさえも、太陽に照らされたAちゃんは眩しかった。触れていい存在じゃない、とさえ思った。少しづつ、過ごす日々が、って言うかよく出かけたりして。お礼という名のこじつけた理由で、買い物なんかしちゃって。別に日中出れないわけじゃないけど、でも、やはり何があるか分からない。案外何も起きてないかもだけど、裏ではあれやこれやしてる。Aちゃんは気づいてないけど、セラはずーっと僕のこと護衛をしているし、ファミリーだって控えてる。耳元からアキラから異常はないって言われるし、近くの道路でいつでも逃げれるようにひばも待機してる。君と出かける時は、ちゃんと全部計画立ててるんだよ。
僕の、どうしようもない我儘を聞いてくれる友達ばかり。僕ってさ、凄い恵まれてるなぁ、って思う。ゆらゆらと揺れるチョコレートブラウンを見つつ、小さな手で細い腕で、僕に触れることもしてくれないから。それに寂しさを感じてるから。ひばからそりゃ言われたよ。｢最近あの子ばっか！！俺とのゲームは！？｣と言われたけど、Aちゃんの予定が空いてるって言われるから。多分、好奇心とか興味とか、そーゆーのもあるんだけど、少しづつ高まっていくその心情は確かなものだと思う。可愛いな、って思うし、守りたいな、とさえ思う。夜になって、月に照らされたあなたは眩しくて。より一層、掴めないなと思う。朝になってしまえば、どこかへ消えてしまいそうだから、部屋の前まで送り届けて。
風楽｢なんかあったらさ、連絡して。｣
｢なんか、って、なに？｣
風楽｢とりあえず、なんかあったら！すぐに、駆けつけるし、守るから。｣
｢そっちの世界に巻き込まないでもらえれば、別に私はなんでもいいけど。｣
風楽｢Aちゃんらしいね。｣
｢そうかな、よく分からない。私らしいとか、普通に。｣
風楽｢そっか。それじゃ、おやすみAちゃん。また、誘ってもいい？｣
｢タイミングが合えばね。｣
きゅうって、胸が締め付けられる。
淡々としていて、何も変わらない君がいる。マフィアだなんて知ったら、あからさまに避けたり、何かしらの要求とかあるのに、そんなことないから。変わってるなぁ、て思っちゃう。指先が少しだけ触れた後に、おやすみって声掛けて。僕のこと、拒まないって勝手に期待してもいいの？とかも言えない。ね、馬鹿でしょ、僕。車の中で、ちょっと嬉しくしてたの、ファミリーにバレてたや。
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そらの(プロフ) - すごく好きな作品です！更新頑張ってください！ (2月12日 1時) (
レス) @page28 id: 17ad6f88d5 (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - パスワード解除ありがとうございます！ずっと待ってました！！！ (2月8日 0時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
さくらなぎ。(プロフ) - この作品めっちゃ好きです…kntくん供給少ないので助かりました…これからもずっと応援してます…！！ (11月11日 23時) (レス) @page10 id: 2b648593bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年11月11日 21時
