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君は私を狂わせる。 ページ18

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「お礼は、もういいんだけどな、奏斗くん。」

風楽「お礼だけじゃないよ。」

「責任?」

風楽「そ、責任。」

「なんの。」

風楽「…………そっちの世界に行きたいて思わせた、責任。」

「なにそれ、」





気づいたら、私の生活の一部に君は居る。当たり前のようにと、変わらずにそこに。私の名前を呼んで、大型わんこのようにと手を振り、それでいて隣を歩く。お陰様で大学内ではもっぱらの噂にもなるし、彼のファミリーさんたちは「奏斗さんに彼女が出来た。」という話さえ出てくる。度々家近くのコンビニに車で送ってくれるのだけど、その時に彼の部下さんたちには「どうか愛想をつかさないで下さい。」とか言われてしまうし。奏斗くんは何をしたんだ、と思ってしまう。渡会さんたちに何を言われるか、と思いつつも、私の全部を狂わせるのは、奏斗くんだ。それがどうにも、憎たらしい。




どーゆー責任?て考えつつ、なにそれと返しつつも、私の隣を歩く奏斗くん。もし、少し変わりつつあるというのなら、家近くのコンビニまでの送りが、奏斗くんが最近部屋前まで送ってくるから。なんだか、住んでるとこをちゃんと知られてる気がして、変な感じさえする。「お友達さんたち、放ったらかしでいいの?」て言うと、少し困ったような顔をするから。なんか言われてるんだろうな、ってことだけはとにかく分かった。おそらく渡会さんあたりとか、特に口うるさそうというのか、なんというのか。明らかなる私への敵意とかを向けられたのを思い出しつつ、何度だって彼は私に向けるのは柔らかな笑みだ。





「お友達、大切にしてあげなきゃだよ。」

風楽「あいつらはテキトーでいいよ。」

「良くないって、そーゆーの。」

風楽「それほど信頼してるってこと。」

「ふーん、」

風楽「あれ、なんか疑ってます?」

「いや、なんか。………気づいたら、ほぼほぼ毎日奏斗くんと居るな、と思って。私そろそろ友達と買い物したいから、頻度抑えてくれ。」

風楽「僕とのデート楽しくないってこと!?」

「デートじゃないってばぁ。」

風楽「んは、確かにそうかも。」





くるくると、彼の手のひらで踊らされている気がした。
ぎゅうって胸を締め付けながら、楽しそうに面白そうに笑うから、私はよく分からない。そんなの知らんかするようにとしつつも、きっと彼は変わらないのだろう。少しづつと狂い始める全てに、気づかなかったの私なのだけど。

月に照らされたあなたが眩しくて。→←「可愛いなぁ、て思っただけ。」



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そらの(プロフ) - すごく好きな作品です!更新頑張ってください! (2月12日 1時) (レス) @page28 id: 17ad6f88d5 (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - パスワード解除ありがとうございます!ずっと待ってました!!! (2月8日 0時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
さくらなぎ。(プロフ) - この作品めっちゃ好きです…kntくん供給少ないので助かりました…これからもずっと応援してます…!! (11月11日 23時) (レス) @page10 id: 2b648593bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことり | 作成日時:2023年11月11日 21時

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