胸焼け注意報。 ページ13
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｢あの、ちが、違うんです、風楽さん。これはやり過ぎなんですって、｣
風楽｢えぇ、せっかく全種類用意してもらったからさ。食べきれなかったのは持ち帰りな？｣
｢腐らせるって絶対に、これ。｣
風楽｢まじか。じゃあ部下たちにあーげよ。｣
｢………マフィアの？｣
風楽｢マフィアの。そんな気になるの？｣
｢あんま、いい話聞かないんで。｣
風楽｢昔の時代の話でしょ、それ。ここまで入ってこないでね、てしてるだけ。人のシマで勝手に商売しないで下さいね、て圧掛け合ってるだけだよ。前のは、うん。…………ちょっと、ね？｣
誤魔化すのが、はぐらかすのが、下手な人だなと思った。カフェにつけば、やはり行列が出来ていたのに、すんなりと中へと入り、2階席へと案内されてしまう。あまり2階は席数が少ない中、やはりVIPと言うのか、特別なところへと通されてしまった。気づいたらカフェのケーキ、全種類とか出されてしまい、うぇとする。そんな食べられるわけでもないし、貰っても胸焼けだって起こしそうな気がするから。良いですよ、て断ると、そう？と返してくる風楽さん。私がケーキを食べているのをにこやかに笑いながら見つめてくるから、それがたまらなく変な感じがする。
マフィアについての話題を出しながらも、昔の話しだよと言われるが、この前のはやはり何かあったのだろう。目を逸らして、ね？と誤魔化そうとするのを見れば、下手な人だなぁと思ってしまった。ケーキを食べていれば｢美味しい？｣と問いかけられてしまうから｢美味しいですよ。｣て返す。何されても何この人、と思うがやはりケーキには罪はない、と思ってしまう。ケーキを食べない風楽さんを見ては、ケーキを1口分取り、差し出した。食べないのは勿体ない、こんな美味しいのに。
風楽｢食べてってこと？｣
｢こんな美味しいのに、食べないなんて失礼ですよ。｣
風楽｢ん、………美味し、甘いね。｣
｢よ、くないと思います、そーゆーの、ずるっ、｣
風楽｢んはは、顔真っ赤Aちゃん。可愛い、｣
いや、なにそれと思っていれば、手を伸ばされて、手首を掴まれて、ケーキを食べられる。大きな手に引っ張られるから、あ、男の人なんだって、改めて思うの。変な話だけど、それにちょっとドキッてして、妙に顔を赤く染め上げて。あなたが、微睡むような微笑みをこちらへ向けるから、より顔を赤くしてしまうだけだった。可愛いとか、言わんでくださいよ、バカ。
ちっちゃくて、軽くて、それでいて。→←私の日常が壊れる音がした。
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そらの(プロフ) - すごく好きな作品です！更新頑張ってください！ (2月12日 1時) (
レス) @page28 id: 17ad6f88d5 (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - パスワード解除ありがとうございます！ずっと待ってました！！！ (2月8日 0時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
さくらなぎ。(プロフ) - この作品めっちゃ好きです…kntくん供給少ないので助かりました…これからもずっと応援してます…！！ (11月11日 23時) (レス) @page10 id: 2b648593bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年11月11日 21時
