甘えるように、彼女は俺の名を呼ぶ。 ページ10
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イブラヒム side
「いぶぅ、Aちゃんね、どらえもんさん、ほしいの。」
イブラヒム「…………は?」
この子供は、何を言っているのだろうか。
白い髪の毛に、真っ赤な瞳。黒色の可愛らしいワンピースを身にまとい、ツインテールになっているふわふわとした髪の毛。小さな子供は、ドラえもんが欲しいと言っていた。改めて言おうと思う。
イブラヒム「お前、何言ってんの?マジで。」
「どらえもんさんほしい、よじげんぽけっともほしい。」
イブラヒム「あるわけないじゃん、」
「あるもん!」
イブラヒム「ないって。ほんとに、なに?」
「いぶぅ、」
イブラヒム「…………や、ごめん。さすがにそれは無理がある、ドラえもんも四次元ポケットも無理。」
不破「無理難題きちゃぁ〜?」
ローレン「わろ、」
理解不能である。子供だからって許されるとは限らないんだからな、と思いながらも、いぶぅと甘えるような声で名前を呼べれれば、少し考えた。ドラえもん、作り方と脳内で検索しながらも、何も出てこなかった。与えてあげたい気持ちはあるのだが、そんなもの作れるわけもない。それ故に、無理だと言うしか無かった。Aちゃんがいた元いた待機室に戻り、お菓子を食べながら、スマホにてアニメを見せてあげていた。打ち合わせとかもないからいいんだけどね、と思っていた時の言葉である。フワミネイトとローレンはケラケラと笑いっていたが。お菓子を美味しそうに食べながらも、真ん丸な真っ赤な瞳が俺を見上げる。庇護欲か、それとも単純なる可愛らしさか。わしゃわしゃと頭を撫でたのならば、にんまりと笑っていた。
それを見下ろしながら、まぁいいかとしてしまう。セボンスターのネックレスを見て「かわい!いぶ、つけて!」と強請られるから、ハイハイとしながらつけてあげた。シルバー色のハートが装飾されているネックレス。黒のワンピースには似合うことだろう。膝上に座っていたのを降りては、くるりと見せるようにと回る。ぱちぱちと拍手するフワミネイトだし、可愛さに悶えているのか頭を抱えているローレン。アホか、と思っていたのならば、こちらに歩みよるAちゃん。
「いぶぅ、Aちゃん、かわい?」
イブラヒム「あーー…………、」
「かわいくない?」
イブラヒム「や、可愛いよ。似合ってる、」
「んへ、でしょう?」
得意げに笑うものだから、思わず頭を撫でてしまった。
人の妹に餌付けするんじゃありません!!→←天使か、それとも小悪魔か。
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あめ - めっちゃこのお話好きです…!!更新待ってます!! (2月18日 22時) (レス) @page37 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
(^o^)/(プロフ) - うわうわうわ待ってました大好きです。コメント失礼しました。 (2月7日 0時) (レス) id: b873b0040b (このIDを非表示/違反報告)
poco(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも楽しく読ませて頂いております!釈迦さんとの絡み最高でした!是非、他にも釈迦さんや釈迦さんのお子様との絡み等々投稿して頂けると泣いて喜びます(笑)応援しています! (2月6日 17時) (レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 初めまして、作品楽しく読ませて頂いております! 本編読む前に説明にある「わかった、オレが令和のドラえもんになる、待ってろ。」が好きすぎてそこから進めないことが多いですそれだけですありがとうございました!! ご自愛くださいー!(?) (10月24日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
なるみや(プロフ) - とてもすきですかわいい (10月24日 2時) (レス) @page9 id: 7e54cbffac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2023年10月22日 0時