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僕の元に来た小さなお姫様。 ページ45

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剣持 side





こちらを見つめる小さな女の子。それと同時に、すぐさまふわっちが抱き上げては、なぜか社長と甲斐田くんに両腕を使わまれている。待ってくれ、僕が何かすると思っているのかよ。そう思いながらも、こちらに手を伸ばしては「もち!」と呼ばれてしまう。思わず胸元を抑えてしまった。可愛さに殺されるってこーゆー事なんだろうな、と思いつつもAちゃんは続けるように、「おむねいたいの?Aが、いたいのいたいの、とんでけー!てしてあげる!」て、無邪気すぎる笑顔で言われるので「是非お願いします。」と口から零せば、社長から「ダメでしょ。」と言われてしまった。僕からロリを奪うって言うのか。いやまぁ、その、ねぇ?僕にだって常識ぐらいはありますよ、もちろん。ていうか、何でもかんでもそういう風に扱うの、良くないんじゃないか。





剣持「僕にだって倫理観は、ありますよ。申し訳ないけど、」

加賀美「何かあってからは遅い、って言うじゃないですか。」

「けぇもち、とーや!!」

剣持「う゛゛゛゛っっっ、」

甲斐田「あなたは救急車を、あなたはAEDをお願いします。」

不破「んはは、ウケる。」

「とぉや!」

剣持「え、僕が保護しますよこれは、いやいやいや。実質的に、僕の妹ってことで。」

加賀美「剣持さん????」





社長の言葉に、いや僕のことほんとになんだと思ってるんだ?としてしまった。それなのに、ふわっちの腕の中にいるAちゃんは、僕の名前を舌っ足らずな甘い声で呼ぶ。心臓がどくり、と鼓動する。それに心臓あたりをまたもや抑えれば、甲斐田くんのふざけと、ふわっちのテキトーさ加減。追い打ちをかけるようにと、僕の名前を呼ぶものだから、実質的に僕の妹じゃんね、てしていた。社長に肩を掴まれては、正気か?というような感じ。僕はいつだって真面目ですけども。すん、とした真剣さを見せつけたとしても「ダメですけども!?」と言われた。いや、分かってるって、そんなこと。僕のこと、なんだと思ってるんだ、ほんとに。




小さなお姫様は、僕にずっと手を伸ばしていた。手を伸ばして、手に触れては、ふわっちから受け取る。抱き上げると、いひひっとしたようないたずらっ子の笑顔。それに思わず、走り出そうとする前に、社長に捕まる。くそ、捕まった!と考えていつつも、ぎゅうっとAちゃんを抱きしめた。手放したくない、と思うのは人間の本能に違いない。

不覚にも、ときめいてしまった。→←愛らしいを具現化した存在。



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あめ - めっちゃこのお話好きです…!!更新待ってます!! (2月18日 22時) (レス) @page37 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
(^o^)/(プロフ) - うわうわうわ待ってました大好きです。コメント失礼しました。 (2月7日 0時) (レス) id: b873b0040b (このIDを非表示/違反報告)
poco(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも楽しく読ませて頂いております!釈迦さんとの絡み最高でした!是非、他にも釈迦さんや釈迦さんのお子様との絡み等々投稿して頂けると泣いて喜びます(笑)応援しています! (2月6日 17時) (レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 初めまして、作品楽しく読ませて頂いております! 本編読む前に説明にある「わかった、オレが令和のドラえもんになる、待ってろ。」が好きすぎてそこから進めないことが多いですそれだけですありがとうございました!! ご自愛くださいー!(?) (10月24日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
なるみや(プロフ) - とてもすきですかわいい (10月24日 2時) (レス) @page9 id: 7e54cbffac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことり | 作成日時:2023年10月22日 0時

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