壊れちゃいそうな小ささ。 ページ41
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セラフ side
ちまっ、としていた。避けるように、逃げるようにと、カウンター席の端っこ、椅子に縮こまる。触れてしまうだけで、壊れてしまいそうだと思った。そもそも、俺なんかが触って良い存在じゃない、と思った。思ったのに、その小さな女の子は俺に歩み寄る。くいっ、と服裾を引いてまるっとした瞳で俺を見上げるから、その綺麗な瞳から思わず目を逸らした。別に、子供が嫌いとかじゃない。過去のことを引き摺ってるとかでもない、けど無くなるわけでもない。いくら誰かを助けたって、手に染みたような血は拭いきれないんだから。また、くいっと引かれる。だから、目線をそちらにやれば今にも泣き出しそうな顔をされてしまうから。
セラフ｢なんで、泣きそーなわけ。｣
｢Aのこと、きらい……………？｣
セラフ｢嫌いでも、好きでもないけど。ぇ、ちょっと、泣かないでってば。ひばたちは、………忙しそうだな。俺のとこより、奏斗たちのとこ行きな？そっちの方が、楽しいと思うし。｣
｢せらは、Aといっしょ、いや？｣
セラフ「色々あるの、大人には。｣
｢いろいろ。｣
セラフ｢そ、色々。お前は、ちっちゃくて弱いから、俺が触れただけで壊れちゃいそう。ぁ、こら、｣
｢んふ、Aこわれてないよ、せら！｣
緩やかに、笑う。先程まで泣きそうだったAちゃんは、柔らかく笑っていた。だからこそ、小さな命だな、とも思った。守らなきゃいけない感覚、壊してはいけない、触れてはいけないという本能が働いていた。衝動にも似たようなソレは、確かなる庇護欲なのかもしれない。はは、て軽く笑いつつ、遠ざけようとしても、その子は近寄ってくる。俺の手を取って、頬に触れさせる。嬉しそうにと笑って、擦り寄られるから、そのまま頬を撫でては頭を撫でた。愛おしくなるし、どうしたらいいか分からなくなる。俺が触っても壊れない、てそんなこと考えて。
奏斗たちに呼ばれれば、すぐにそっちへと行こうとするから、抱き上げた。軽い、ちっちゃい、ほんとーに壊れちゃいそう。力を込めないようにと抑えながら、抱っこしたまま奏斗たちの所へと行く。椅子に座らせてはくふくふ、としたような笑みを浮かべていて。｢セラおと仲良くなれて良かったな〜！Aちゃん！｣てひばに頭を撫でられていた。あーぁ、君ってあっちこっちに可愛がられちゃう女の子。なんて、小さな子供に思ったって、意味無いことぐらい、俺も分かってるよ。
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あめ - めっちゃこのお話好きです…！！更新待ってます！！ (2月18日 22時) (
レス) @page37 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
(^o^)/(プロフ) - うわうわうわ待ってました大好きです。コメント失礼しました。 (2月7日 0時) (レス) id: b873b0040b (このIDを非表示/違反報告)
poco(プロフ) - 初コメ失礼します！いつも楽しく読ませて頂いております！釈迦さんとの絡み最高でした！是非、他にも釈迦さんや釈迦さんのお子様との絡み等々投稿して頂けると泣いて喜びます（笑）応援しています！ (2月6日 17時) (レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 初めまして、作品楽しく読ませて頂いております！ 本編読む前に説明にある「わかった、オレが令和のドラえもんになる、待ってろ。」が好きすぎてそこから進めないことが多いですそれだけですありがとうございました！！ ご自愛くださいー！(？) (10月24日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
なるみや(プロフ) - とてもすきですかわいい (10月24日 2時) (レス) @page9 id: 7e54cbffac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年10月22日 0時
