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とある昼下がりの出会い。 ページ38

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「にーさまぁ!Aちゃん、ここでおひるたべたい!」

葛葉「ん、ここぉ?あ〜…………、お前絶対ケーキ目当てだろ。」

「だめなのぉ?」

葛葉「いーよ、特別な。」

「んふ、やったぁ!にーさま、ありがと〜!!」





とある、昼下がり。妹と散歩をしていた。休みだったから、あんまし外に出たくないけど、可愛らしい我儘なお姫様が望むなら、仕方がない。ドレスにも見えるようなワンピースを身にまとい、女の髪なんか巻いたこともないのに、懸命に髪の毛を巻いたオレを褒めて欲しいとさえ思う。くそ、こいつのせいで女の大変さを身に染みてしまう。そんなことを考えていれば、よくあるカフェとかの前に出されている黒板みたいなやつ。ケーキが描かれており、それにつられては、食べたい!と零す妹。だめなの、て甘えるようにと見上げられてしまうため、甘やかしたくなるのは本能か。




本当につくづく狡いやつだな、と思っていた。カランコロン、と響いた鐘の音に、定型文をなぞった様な言葉の羅列。そのあとに、驚きの声。顔をあげればそこに居たのは、紛れもないヴォルタクションである。え、ここお前らのとこなの?て思っていれば、嬉しそーな顔してた。「来てくださって嬉しいです!あ、その子噂の妹さんですか!?」という奏斗の声に、うげぇとしてしまった。まぁいいか、もう。こればっかりはどうしようもない、と思いつつ席に案内される。日陰になってる方なため、配慮されたのを見ると、マジでできる人間なんだな、と思った。オレは吸血鬼なので比べないでください。





「これたべる!」

葛葉「おー、かにクリームパスタな。ん、ちょっと待ってろ、電話来た。」

「はぁい!」

葛葉「は〜い、どった?叶。」

叶『あ、もしもし葛葉?あのさ、昨日事務所来てたじゃん?』

葛葉「行った。」

叶『USBメモリ忘れてるよ、普通に。しかもこれ、今日の夜だか明日の朝使うって言ってなかった?』

葛葉「っすーーーーーー……………、今から取りに行きます。」

叶『はぁい。』





やっべ、しくった。それを察しては、最低限の荷物だけを持った後に奏斗たちに「悪い、妹の事見ててくんね?すげぇ大事な忘れ物した。」て言えば、ひばが「良いですよ!今空いてますし、全然!」の言葉に、有難みを感じる。もうちょい人に感謝して生きていこうかな、と思いつつ、オレはカフェを飛び出した。叶まじでお前、神。

彼女はファム・ファタール。→←そんなにーさまだから、許して。



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あめ - めっちゃこのお話好きです…!!更新待ってます!! (2月18日 22時) (レス) @page37 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
(^o^)/(プロフ) - うわうわうわ待ってました大好きです。コメント失礼しました。 (2月7日 0時) (レス) id: b873b0040b (このIDを非表示/違反報告)
poco(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも楽しく読ませて頂いております!釈迦さんとの絡み最高でした!是非、他にも釈迦さんや釈迦さんのお子様との絡み等々投稿して頂けると泣いて喜びます(笑)応援しています! (2月6日 17時) (レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 初めまして、作品楽しく読ませて頂いております! 本編読む前に説明にある「わかった、オレが令和のドラえもんになる、待ってろ。」が好きすぎてそこから進めないことが多いですそれだけですありがとうございました!! ご自愛くださいー!(?) (10月24日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
なるみや(プロフ) - とてもすきですかわいい (10月24日 2時) (レス) @page9 id: 7e54cbffac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことり | 作成日時:2023年10月22日 0時

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