兄様はそんなの許しません!!! ページ31
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収録が終わって、楽屋に戻って、帰るぞーって声をかけた瞬間から、ずーっと泣き叫ぶような声が響いている。
「やぁだぁぁぁ!!!きりんちゃんばいばいやだぁぁ!!!」
葛葉「いい加減離してあげなさい!!家帰ったらワンさんが居るんだから!!」
「い゙゙やぁ゙゙あぁああぁ!!!!!!きり゙んちゃんが!!い゙゙゙ぃのぉ゙゙!!!や、なの、やぁっ、だってぇ、だ、って。き、りんちゃん、かえしたら、りとと、ばいばいなのも、やなのっ、」
宇佐美「オレともばいばい嫌かぁ。でもなぁ、このまんまじゃオレ、ヒーローのお仕事出来なくて困っちゃうんだよなぁ。良い吸血鬼さんなら、ヒーローが困ることしないと思うんだけどなぁ。Aちゃんは良い吸血鬼さん、なんでしょう?なら、人が困ることをするんじゃなくて、困ってる人を助けること、できるよな?」
「………………また、あってくれる?」
宇佐美「勿論。オレは何処までだって駆けつけますとも、ヒーローなのでね。」
「りとぉ、おとなになったら、むかえにきてくれる?」
宇佐美「………………ん????」
葛葉「は?????」
「A、りととけっこんする。」
宇佐美「いや、え、あの、それはちょっと、まずいかもしれない、」
オレは、何を見せられてるんだろうか。まぁまだ分かるよ、離れたくないし、ばいばいしたくないのも。そりゃこいつは(愛をこめて)クソガキなのでね。泣き喚いて、宇佐美が一生懸命説得してるのを見つめるだけだった。さすが対応の仕方分かってんなぁ、て思いながら見つめていれば、大人になったら迎えに来てくれる?の言葉に、オレと宇佐美は固まる。は?なんで???と考えていると、結婚するとか言い出すクソガキ。宇佐美はこちらをチラチラと見ながら焦っていた。当たりめぇだろ、何見てんだお前、ふざけんなよ。そう思いながら、睨みつける。
歩み寄っては「どーゆーことだよ宇佐美、」て声をかけると「ちが、違うんですよ葛葉さん。」て焦っていた。何が違うだ、人様の姫を誑かしやがって。ふざけんな、このテレビとかでよくある初恋泥棒め。一生懸命涙を拭って、こちらを見あげるA。「にーさま、A、りととけっこんする!」て元気よく言うから思わず「兄様はそんなの許しません!!!!」と、大きな声で却下した。よくある子供の戯言だとオレは思うことにしたし、宇佐美に本気にするなよ、と圧をかけておいた。
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あめ - めっちゃこのお話好きです…!!更新待ってます!! (2月18日 22時) (レス) @page37 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
(^o^)/(プロフ) - うわうわうわ待ってました大好きです。コメント失礼しました。 (2月7日 0時) (レス) id: b873b0040b (このIDを非表示/違反報告)
poco(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも楽しく読ませて頂いております!釈迦さんとの絡み最高でした!是非、他にも釈迦さんや釈迦さんのお子様との絡み等々投稿して頂けると泣いて喜びます(笑)応援しています! (2月6日 17時) (レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 初めまして、作品楽しく読ませて頂いております! 本編読む前に説明にある「わかった、オレが令和のドラえもんになる、待ってろ。」が好きすぎてそこから進めないことが多いですそれだけですありがとうございました!! ご自愛くださいー!(?) (10月24日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
なるみや(プロフ) - とてもすきですかわいい (10月24日 2時) (レス) @page9 id: 7e54cbffac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2023年10月22日 0時