我儘プリンセスに寵愛を。[ 終 ]

だーるまさんが、こーろんだ。 ページ26

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ぎゅうって、オレの可愛い姫様を抱きしめた。
｢にーさま、くるしいよぉ。｣て声を出されながらも、オレがどんな気持ちでいたのか、分かんねぇーんだろうな、て思った。マジで、この姫様はオレを振り回すのがとことん上手い。それがどうにも、愛おしくて、憎たらしくて仕方がなかった。Aが迷子になって、オレがどんだけ心配で不安になったのか、わかってねぇよ。





葛葉｢マジでお前のこと、殺そうかと思ったわ。｣

だるま｢一応オレ、神なんよね。一応は、｣

｢だうま！！！｣

だるま｢だうまですっっ、｣

ローレン｢え、なに？この反応世界共通なん？｣

不破｢こーーれ、センター試験にも出ます。｣

ありさか｢出ないよ。｣

イブラヒム｢めちゃくちゃ葛葉キレてたけど、何見てキレてたん？｣

葛葉｢こいつに、3人での写メ送られてきて、誘拐されたと思った。マジで、あぶねぇ。通報しようか迷ったわ、｣

だるま｢いってることえっっぐいのよ。｣





先程、焦りながらも見つけ出そうとしてた時に鳴り響いた通知音。なんだよ、こんな時にと思いながら見てみれば、だるまからで。なんだ？と思いつつ開いたのなら、Aと3人での写メを送られてきてて。それに、思わず手に力が籠るし、怒りというのかなんというのか。ほんの一瞬、羽も何もかも出そうになりながら、ほんの少しだけみしっとスマホが軋む。それに気づいた3人が｢無事なら、ほら、良かったやん！｣て声をかけていたが、そんなのは関係なく、即に電話して思わずキレたような声を出す。何処にいるか聞いてから、走って向かえば、だるさかに挟まれてクレープとアイスを美味しそうに食べてるAの姿。




オレの姫様は、どうやら気まぐれの猫だろうか。だるまと鬼を気に入ったのか、オレの腕の中に居るのにだるま、と言う。それに許せなくなりつつも、ぐりぐりとおでこを合わせる。まじで、心配した。心臓無くなったかと思いつつも、首をこてん？て傾げたのを見つつも、頭を撫でた。もうほんとに、いや。｢美味かったか？｣て言えば｢おいしかった！｣て答えられるから、それならいいかと思った。マジで、知ってるやつで良かった、という気持ちはある。ほんとに、まじで。





葛葉｢まじで、心配したから。｣

｢ごめんなさい、｣

だるま｢オレの妹になるか。｣

葛葉｢真面目に殺すぞお前。｣

ありさか｢されても仕方ないわ、もう。｣

保護者同士大変ですね。→←だるま、犯人にされてますやん。

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