お前がいちばんだよ。 ページ18
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時計が零時を指した瞬間、ドアが開く。
そのあとに、大きな声でオレを呼ぶ小さな姫様。
｢にーさま、さーしゃにーさまっ！｣
葛葉｢んだよ、おまっ、０時だぞ〜。寝ろってぇ〜………。｣
｢んふふ、にぃさまっ！たんじょーび、おめでとー！｣
葛葉｢あ？ん、あー………。ありがとな、お前が、いちばんだな、祝ったの。｣
｢ことしも、にーさまのいちばん！！んへへ、Aはにーさまのいちばんだもん！だからね、おいわい！｣
葛葉｢おー…………。ははっ、寝ろ〜ガキ、｣
｢あのね、にーさま。おきたらね！たんじょーびぷれぜんと、あげる！！きょーのしゅやくはぁ、んふふっ、さーしゃにーさまだもの！｣
葛葉｢わーったって、眠そーな顔で声でけぇーよお前。はいはい、寝ろって、な？｣
｢んぅ、なぁんで！おたんじょーびけーきかいにいこう！ね！！それで、そのあとおかいものだし！にーさま！！｣
葛葉｢行くよ。Aがエスコートしてくれんだろ〜？だから、早く寝とけ、な？｣
眠そうな顔で、目を擦りながら、叶が渡してきたロトのぬいぐるみを引き摺るようにとしながら、部屋に入ってくる妹。０時になってから、discordや連絡アプリに通知が入るも、確認せずにボケーッとしていたのなら、妹からの言葉。元気に、おめでとうの言葉を言われるから、なんだか照れくささを感じてしまう。うるせぇーやつと思いつつ、手を伸ばし抱き上げて、膝の上に座らせる。いちばんだよ、て言いながら頭を撫でてやれば、んへへと嬉しそうに笑う。さーしゃにーさま、とオレを呼ぶからそれだけで満たされてんのに、それ以上をこいつは与えてくれるらしい。
お前が幸せなだけで、最高のプレゼントだよ。眠そうな顔で、眠そうな声で、けど一生懸命祝おうとしているから。何くれんのかね、と思いつつ抱き上げて、寝室へと向かう。明日は朝早くから出かけるんだし、と思いつつ、ベッドに寝かせて頭を撫で布団をかける。｢やくそくだからね！｣というA。約束ねぇ、それはきっといつまでも解けない呪いのようなもの。でもいいよ、お前が望むならオレは何度だって呪いにかかってやるし、呪われてもいい。前髪を退かして、おでこにキスを落とす。
葛葉｢おやすみ、A。｣
｢ん、さーしゃにーさま、おやすみ、あした！んぇ、きょう？しあわせだっておよわせるからね！！｣
葛葉｢んはは、期待しとくわ。｣
世界でたったひとつのプレゼント。→←姫様はブランド鞄をご所望で。
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あめ - めっちゃこのお話好きです…！！更新待ってます！！ (2月18日 22時) (
レス) @page37 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
(^o^)/(プロフ) - うわうわうわ待ってました大好きです。コメント失礼しました。 (2月7日 0時) (レス) id: b873b0040b (このIDを非表示/違反報告)
poco(プロフ) - 初コメ失礼します！いつも楽しく読ませて頂いております！釈迦さんとの絡み最高でした！是非、他にも釈迦さんや釈迦さんのお子様との絡み等々投稿して頂けると泣いて喜びます（笑）応援しています！ (2月6日 17時) (レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 初めまして、作品楽しく読ませて頂いております！ 本編読む前に説明にある「わかった、オレが令和のドラえもんになる、待ってろ。」が好きすぎてそこから進めないことが多いですそれだけですありがとうございました！！ ご自愛くださいー！(？) (10月24日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
なるみや(プロフ) - とてもすきですかわいい (10月24日 2時) (レス) @page9 id: 7e54cbffac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年10月22日 0時
