拝啓、愛しの日本人。[ 終 ]

日本人、韓国人と文通始めました。 ページ8

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A side




最初に来たメールは、
韓国語でした。




驚きながらも、頑張って読み解いたのなら、

文通のお誘いで、
あぁそっか、雑誌で見てくれたんだ。





嬉しくて、目の前にある手紙を眺めた。




皆に、メールでもいいじゃんとか言われたけど、
そんなの、データに過ぎなくて。






いつか、消えちゃうなんて、悲しいじゃんか。




形に残るものが欲しかった、
それで、顔も声も知らない人と、手紙をしたかった。


メールをまたもや送って、





それから何日経ったのか、わからない。
書いてくれてるのかも、もしかしたら悪戯かもなのに。





ある日、ポストに届いてた手紙。


まだ、言い方はあれだけど、
上手くはなくて、でも頑張って書かれた私宛。






パク・ジミン、さん。




友達が話してた韓国の人と、
名前が同じなんて、あるんだ。


まぁ、私が知ってる限りでは、





キムとかは、山田と同じだって、言われてるし。




中身でも、
まだ下手くそで、拙い日本語だけど、
私のために書かれた内容で。




心が暖かくなった。






会社員なんだ、私と同じ。
仲良くなったら、相談とか、だめか。

守秘義務があるし。




｢へへ、手紙届いたよ、韓国の人から。｣



『へぇ、名前は？』

｢パク・ジミンさん。
見て、日本語で書いてくれたの！
私も韓国語で書くべきだよね！！｣






友人は、目を見開いていたから、
私は首を傾げるしかなかった。



どうしたの、なっちゃん。







『あんた、BTS知ってるっけ？』



｢いや、知らない。｣







文通をはじめました。
相手は、韓国人です。




どうか、長続きしますように。

それでいつか、会えたのなら、







2人で、手紙の思い出を話しましょう。





いつか、そんな日が来ることを、願ってます。

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