拝啓、愛しの日本人。[ 終 ]

心はさながら遠足前の小学生。 ページ33

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多分僕、浮かれてる。
あと、はしゃいでる。




明日、明日は飛行機に乗って日本に行く。

手紙で、ついたらメールするって話もした。





いつ会えるのかも、メールしたし、
どこでなにをするのかも、メールした。




楽しみにしてます、って言葉に、

胸のトキメキが止まらない。




JM｢ホソギヒョン、｣




HS｢………………なぁに、｣

JM｢起きてますか。｣





HS｢起きてなきゃ返事しないし、
5分前にも同じこと聞いてきたよね？｣



なんて、ホソギヒョンの、
ちょっと起こった声。




それに僕は、確かにっておもいだす。

違うんですよ、ヒョン。






楽しみで楽しみで、
早く会いに行きたくて、



僕、舞い上がってます。






寝付けなくて、
スマホを開いて、メールを見返しても、


僕の鼓動がうるさくてたまらない。







JM｢ホソギヒョン、｣



HS｢だから、なに。｣







JM｢僕今、死ぬほど浮かれてます。｣






なんて、僕今、
どんな声が出たんだろ。



いつもの僕じゃなくて、


多分きっと。







きっと。






HS｢早く寝な、
クマ作って、笑われちゃうよ。｣




JM｢はぁい。｣



なんて、気の抜けた声が響いて、
目をつぶって、僕は眠りにつく。




ついに明日、

明日なんだ。





何を話そう、どこに行こう。
あぁでも、コロナだからお店には行けないから、



散歩だけでもしたい。

でもやっぱり、謝りたいことはあるし。






嘘ついてたのごめんなさいって、
なれないけど、日本語でちゃんと伝えたい。



だけど、手を繋いで、

この感情の答えを教えて欲しい。






あのね、Aさん。
君ならこの答えを知ってると思うの、



だから、聞かせてね。






それでどうか、
その答えがどうであれ、僕と文通しててほしい。









JM｢おやすみなさい、ホソギヒョン。｣



HS｢うん、おやすみ、ジミナ。｣


布団に潜り込んで、
目をつぶって、まるまった、






いつか、そのうちいつか、


お友達のその先の、
男女の友情が成立するのなら、






沢山お出かけとかしたいな。



出来るのなら、だけれど、
それでも、僕は日本に行くけれど、




韓国にも来てね。







そうやって僕は眠りについた。
アラームの音に起きて、




明日を迎えるために。








あなたに、会いに行くために。

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