拝啓、愛しの日本人。[ 終 ]

心ここに在らずのパク・ジミン。 ページ32

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JN side



日本に行くと決まった時から、
ジミナの心はここになかった。




どっか遠くに飛んでいった。


多分日本とか。





JK｢ジミニヒョン、
最近意識が空ですね。｣


JN｢日本に行けるからでしょ。｣





なんて、ジョングガとご飯を食べながら、
ぼけーーーっと、ソファに座って、


手紙だけを眺めてるジミナを見つめた。





俺たちの声すらも、聞こえてないみたいに。



HS｢ジニヒョン、今日の夜ご飯なんですか。｣



JN｢お前ら自炊って言葉知ってる？｣





なんて、言うけど、
それでも夜ご飯を作ってしまうのが俺。


ほんと、困ったな。





自分の有能さに驚いて、


俺が俺に惚れてしまいそう。






JN｢ジミナ、なんかリクエストある？｣



そうやって声をかけても、
ぼけーーーっと、手紙を見つめていた。



俺は明日日本への荷物を詰めるのに対して、





ジミナは日本に行くと知った日に、
荷物を詰め込んでいた。


なにあいつ、こわ。





JK｢ジミニヒョン、ジニヒョンが呼んでます。
手紙ばっか読むのやめてください。｣


そうやって、ジョングガがジミナから、



手紙を奪ってから、
やっと意識がこっちに向いたのか。






ジョングガの手から、手紙を勢いよく奪った。


JM｢気づかなかったのはごめんなさい。
でも、勝手に取らないで。｣



JK｢手紙ばっか見てるのが悪いと思いますけど。｣

JM｢読み返してただけだって。｣





HS｢こら、やめなさい、喧嘩は。
ジミナはちゃんと話聞きなさい。
ジョングガも、勝手に取らない。


それで手紙が破けたら、
ジョングガは直すことできないでしょ。｣



なんて、2人の仲裁に入ったホバ。
そんな俺は、ご飯を食べてたけど。


食器を片しながら、






3人を見つめる。


あれやこれや止めるだけが、
ヒョンってわけでもないし。




JK｢っ、ジミニヒョンなんて、
日本に行って帰ってこなきゃいいんですよ！｣


JM｢やだ！！！ジョングガに会えなくなるのは！｣





JK｢やめてください、気持ち悪いです。｣


なんて、やり取りを見たのなら、
あっいつも通りだー、とも思った。





日本に行く日が近づくにつれて、


ジミナの心はここになかった。






日本言ったら何食べよう、
和食食べたいし、お寿司食べよう。


ひつまぶしも食べたいな。






仕事早く終わって自由時間あったら、
行きたいとこ回ろうかな。





俺も、日本は楽しみだけどね。

心はさながら遠足前の小学生。→←わがままだらけの僕でも。

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