拝啓、愛しの日本人。[ 終 ]

ごめんね、アミ。 ページ20

.



どうでも良かったんじゃない。
確かに、大切で、




僕の人生の全てだ。



アミに会うためなら、
なんだってできるもん、僕。





あぁ、



会えないの、嫌だな。
また会いたいな、名前を呼ばれたい。


『ワールドツアーは中止にする。
その変わり、オンラインでのライブ配信を…………。』





マネヒョンの、その言葉に、
頭を鈍器で殴りたみたいに。



ほかの6人もそうだけど、

多分、ナムジュニヒョンも、





苦しかったはずだ。
何度も話し合って、



何度も、考えて。





JK｢アミに会えない、んですよね。｣


NJ｢アミたちに元気でいてもらうためだよ。｣





JM｢ジョングガ、おいで。｣



可愛い弟を、抱きしめては、
頭を撫でた。



なくなった、今年は、ほぼ。





Aさんも言ってたなぁ。


友達がアイドルの公演なくなった、
って。




悲しそうでした、って。


あのね、Aさん。
聞いて欲しいんだ。




する側も、悲しくてたまらない。


会いたかった、ちゃんと伝えたかった。
皆のこと、愛してるよって。





ねぇ、アミ。


悲しまないで、お願い。
僕らも悲しいんだ。





JN｢んまぁ、当然の判断だとは思う。
また元気な姿見せるために、
全員、気をつけること、かなって。


会いたかったのは、わかるし。

アミが悲しむのは嫌だけど、
俺らがコロナですって方が、






アミが悲しむことだから。｣




ジニヒョンのその言葉を聞いて、
みんな頷いていた。


今更だけど、良いのかな、手紙って。

ほら、





もしかして、だなんて疑いで。
あぁ、今の僕、全然余裕ない。


HS｢ジミナ、大丈夫？｣



JM｢大丈夫です、手紙のやり取りも、
控えた方がいいのかなーって。｣




あなたからの手紙が、
なかなかに来なかったのは、それなのかな。


なんだ、なーんだ。





案外、あなたが僕のことを、
心配してくれてることに、


嬉しくなってしまった。





ねぇ、Aさん。


あと少し、あと少しでいいから。
まだ、文通してていいですか。




今度は、自国の語で、手紙を書きます。







あのね、Aさん。




僕ってば、
本当にどうしようもない人だ。






顔も声も知らないあなたに、


どうも縋ってしまうから。

いつまでも可愛い俺の弟たち。→←日本のオイランとは。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す