『JIN、押し殺してたんだって。』 ページ47
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A side
私ね、何年も前から、
ジナのこと、好きだったよ。
アイドルになるって聞いた時、本当に嫌だった。
世界が違くなるから、
遠くに行くから、離れようとするから。
ジナは、私にとって特別だったのに。
ほかの大勢の誰かの、
特別になろうとするのが、嫌だった。
だったら、ついていくっておもった。
真似事したのなら、
ジナは、気に食わなくて、でもなんも言わなくて。
あのね、ジナ。
私ね、アイドルだから。
アスがいるから、って言い訳をしてた。
だけど、高校のあの日、
私、気づいちゃったんだ。
ジナのこと、ずっとさ。
ショックで、でも言えなくて、
誤魔化すために付き合った、
大学生時代の元カレ。
ジナとの関係を制限されて別れたんだよ。
｢ジナ、私ね。
ジナのこと、好きだよ、恋愛的な意味で。
多分私も、昔から好きだったと思う。
高校の、思い違いで、
あぁそっか〜ジナに彼女か〜〜ってしてたけど、
ほんとは、凄くね、
悲しくて嫌になってた。
アイドルになってからは、
押し殺してた。
私の、王子様だよって。
私だけの、キム・ソクジンのはずなのにって。
ばかみたいに、妬いちゃって、
だから、ジナが私を見るように、喧嘩してた。
本気の喧嘩は除いてたけど、
否定してばっかだったけど、でも、
私も、ジナも、互いだけの存在じゃないことが、
いちばん、いやだったよ、アイドルになってから。｣
初めて、ちゃんと伝えた気がする。
押し殺してた、ずっと。
だって、アイドルだもん。
アイドルだからこそ、辛かった。
あなたに、ちゃんと伝えられなかったから。
ねぇ、だからさ。
照れないでよ、ジナ。
私まで、照れちゃうんだけど。
JN｢27になって、告白して、されて、
照れて、ドキドキするの、どうにかしたい。｣
｢動悸だよ、それは。｣
JN｢もう歳っていいたいの？
それなら、Aもだからな。｣
そんなやり取りばっかで。
だから、肝心な言葉は、まだ。
あのね、ジナ。
私から言うのもあれだけど、
ちゃんと聞いてよ。
聞いてない、なんて言わせない。
｢ジナ、私と───────────、｣
ねぇ、親友。
2人で、どこまでも行こう。
夢を、見よう、二人で。
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たまた(プロフ) - 話の流れから設定まで、好きすぎてずっと更新楽しみにしてました！最後の終わり方も個人的に好きすぎる展開でほんとに好きです…（語彙力…）次回作も楽しみにしてます！ (2021年4月19日 1時) (
レス) id: 97cb76f102 (このIDを非表示/違反報告)
おとぅふ - え、待って、めっちゃドキドキする！！ この話すっごく好きです…!!!!! 更新ファイティンです！ (2021年4月6日 21時) (レス) id: 5f9ecc3d1c (このIDを非表示/違反報告)
茉奈(プロフ) - めっちゃ面白いです！これからの展開楽しみにしてます！！更新頑張ってください！！！！ (2021年4月2日 10時) (レス) id: 064a1fcd1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年3月30日 15時
