Hey Siri、問題児を改心させる方法を教えて。2 [ 終 ]

愛は、呪いだよ。 ページ30

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愛とはなにか、その問いかけにきっと人は答えを出すことは出来ないのだろう。愛し合うこと、の、愛ってなに？相手を思いやる気持ちだとか、好きだからだとか、隣にいて安心するとか、多分生涯かけても分からない。愛がなくたって結婚は出来るし、キスもできる。その延長戦も。現に私は愛がなくても抱かれた訳ですし、おすし。今も尚、彼らの溜まり場だった場所のソファーで、イブラヒムくんに押し倒されているのだから。授業に出ろ、と言いに来たのに、毎回これである。手なんて出してこないくせに、何がしたいのか私には分からずにいた。





｢てか、ギャンブル辞めたん？｣

イブラヒム｢や、最近行ってないだけ。行く？｣

｢行かないよ。まだ未成年だよ、私ら。｣

イブラヒム｢案外バレんよ、｣

｢そーゆー話ではなくてだな。｣

イブラヒム｢それとも手出されたかった、とか｣

｢お前は不破くんかて。イブラヒムくんに聞きたいけど、愛ってなんだと思う？｣

イブラヒム｢俺、お前のそれについていけねぇーって。｣

｢おもてぇな。｣





パチンコに行かなくなったな、そういやって思った。未成年なんだから行くなよ、と思いつつも、ブラウスをスカートから引き出され、お腹をすりっと撫でられた。お前は不破湊かて。あ、そうだ、と思いながら愛について問いかけたのならば、だるそうな顔をされた後に、体重を乗っけられる。何気に胸に顔が乗ってんのよ、あなた。重たいな、と感じながらも退く様子はなかった。少し体を起こされて、顔が見えたから、なんだ？としたのならば、首筋に顔を埋められた。ちゅうっ、て小さな音を聞いた後に、ぴりっとした痛みが走る。それに、は？とする。




おいおい、叶くんに怒られるのは私なんだぞ、と言いたくなった。巫山戯てるよ、これは。





イブラヒム｢お前、愛がなくたってなんでも出来る、と思ってるタイプっしょ？｣

｢しただろうが。｣

イブラヒム｢それもそうか。んじゃ聞くけど、お前にとっての愛ってなんなの？｣

｢私？｣

イブラヒム｢いつも難しーこと考えてんじゃん、少し気になる。｣

｢愛は、｣





それは、昔から変わることのない感情。
いつだって、歴史や物語の人物が、物事を起こす際の原因にもなり得るのだから。





｢愛は、呪いだよ。何よりもおぞましくて、何よりも苦しいだけの、呪い。それ以外なんだと言うの。｣

どうして人間には足があるのでしょう。→←いつだって人間は不器用すぎる生き物なのよ。

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