どうにもならない世界の端っこで私たちは息をする。 ページ16
.
いい加減認めなよ、なんて言ったってさ。
もう認められないよ、なんて返すんでしょう?
馬鹿だね、全く。
それを見つめてしまう私と、君たちも、馬鹿だよ、ほんとに。
「頑張ったと思わない?」
叶「凄いと思うよ。」
「あとはテスト、テストさえ受けさせたのなら、勝てるのに。」
アクシア「テストだけ、ねぇ。」
エクス「何をどうやって来させたの?」
「ゲーム機全部にトンカチ向けながら、ガチ本気で、来いって言った。」
叶「可哀想、葛葉たちが。」
「時には手段を選ばずに行こうと思いまして。」
三枝「こわ。」
だからと言って、諦めるとか、もう見捨てるとかしないのが私なので。もう期待なんかしたって無駄ってことは、私が分かってはいるけどさ。それでも、ね、なんていうような自分勝手さに、溶けていくのは、何か。甘美のようなチョコレートもきっとドロドロに溶けてしまいながらも、1度冷やしたのなら固まることでしょう。そんなの、何でそうなるのかとか知らないし、興味もないけど。ゆらゆらと揺れ動くカーテンを見つめながらも、彼らは端っこの席に座っていた。4人ともちゃんといるな、と思いながらも、もし帰る素振りや、サボる素振りがあった瞬間、私は容赦しないことだろう。きっと周りはこういうことだろう、サイテーだと。
やかましい、ずっと可哀想だろうが、私の方が。
そんなことを思うしかなかった。坂城さんはホントにいいの?なんて顔をしていながらも、4人は頭を抱えていたし「マジで壊すなよ!!まじで!!!」と叫んでいたのを聞く。そう、聞くのみである。すちゃ、とゲーム機を取り出した瞬間、ぴしっと固まったのを見ては、げらげらと笑ったのならばアクシアくんに「悪魔すぎる。」と言われてしまった。そんな事言わないでよ、傷つくんだけど?と思いながらも、気にすることは無かった。けど結局テストを受けさせるのはやはり難しい。結果とかについても何も言われてないしなぁ、とぼんやりと考えていた。
「テストを受けさせる方法とは、」
叶「脅しはもう効かないんじゃない?」
三枝「そーゆーの辞めな?」
「私が留年していいのか。」
エクス「自分のせいでしょ、」
アクシア「自業自得だよ。」
「君らって私の事、嫌いなわけ?ねぇ。泣いちゃうよ、」
叶「僕らからの愛伝わってない?だぁいすきだよ?」
「やめろ、刺される。死ぬのは勘弁、」
それは誰のためですか。→←勘違いしないで、これは君らのためじゃない。
1637人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あさき(プロフ) - 完結ほんとにおめでとうございます!!!!他の作品もぜひぜひ!応援させていただきます!! (11月18日 19時) (レス) @page50 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 完結おめでとうございます。恋愛の描写もすごく面白かったけれど、それ以上に主人公の考え方が興味深くて読んでてとても楽しかったです。ことりさんの作品は恋愛だけじゃないところが好きです。とても面白い作品をありがとうございました。 (11月17日 1時) (レス) @page50 id: bab803b5e4 (このIDを非表示/違反報告)
ty. - 完結おめでとうございます!毎日毎日更新楽しみにしてました、次回作待ってます!! (11月16日 23時) (レス) @page50 id: 6fcf6de5f3 (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結おめでとうございます!通知が来る度ウキウキして、読んだらいつも幸せでした。ことりさんの作品本当に大好きです。また素敵な作品をお願いします!影ながら応援させていただきます! (11月16日 23時) (レス) @page50 id: 039532f02f (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - コメント失礼します。私2j3jの人達全員推しなのと逆ハー大好物なので嬉しいです!出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (10月30日 18時) (レス) @page27 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ことり | 作成日時:2023年9月20日 22時