捨てきれなかった恋心たち。 ページ1
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｢まぁわかるよ、わかる。転校生だもんね、教科書ないよね、わかるの。でもさ、私の教科書ってひとつなわけ。ごめんあの、聞いてる？聞いてるかな？不破くん。｣
不破｢俺のだけど。｣
｢馬鹿野郎、名前を見ろ。名前を。槙野Aって書いてあるだろーが、おいまてっ、くそっ、｣
イブラヒム｢や、帰ってくると思わんかった、｣
坂城｢んふふ、あんなことあったのに、って思ったでしょ、｣
イブラヒム｢うっざ、｣
｢ごめんだけど、イブラヒムくん。それ、それ私のルーズリーフ。なんで分けるの、おい、ちょっと、おい。…………あれ、もしかして、更に私って可哀想？｣
葛葉｢っ、話しかけんな。お前が、俺らにしたこと忘れたのかよ。お前らも、なに、何もありませんでしたみてぇーに話してるわけ。おれはっ、お前のこと許したわけでもねぇし、仲直りする気もねぇし、それでっ、｣
坂城｢くずくん、髪の毛伸びたねぇ。ちょこんって結んでる。私好きだなぁ、そーゆーの、｣
葛葉｢は、………う、ぁ、まじ、うっざ、死ねよ、ほんとに。｣
坂城杏梨、恐るべし。
そんなことを思いながらも、一限の準備をしようとロッカーに行き、教科書を取りだした。どうやら転校してきて、まだ教科書とか揃えれてないと言っていた坂城さんらしく、不破くんに強奪された、教科書を。そして俺のやけど、とか言われた。ふざけたことを言うんじゃない、としながらも、ルーズリーフさえ奪われる。イブラヒムくんに。儚く散ったはずの恋心がまたもや芽生えてしまったか、それともやはり好きのままだったのかは分からない。おまけに、言いたいことというのか分かっているように言う坂城さんを見て、そっぽ向きながらもじわっと顔を赤くするイブラヒムくん。
捨てきれなかったのだろう、その想いを。
馬鹿だなぁ、なんて他人事のように見つめていれば、声を荒らげるようにと言葉を紡いだのは葛葉くんで。ふざけるな、と叫ぶかのような言葉を聴きながらも、手を伸ばし髪に触れる坂城さん。少しだけ結ばれた髪に触れながら、好きという言葉をこぼすだけで、葛葉くんは分かりやすく顔を赤くしながら、弱々しい声で、うっざと言っていた。すいません、無理です、辛いです。これなら私もういいよね！？と思いながらも、ローレンくんが私の元へ来るから、なに？なんて思いつつ見上げた。え、巻き込むつもりでいませんか？？
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あさき(プロフ) - 完結ほんとにおめでとうございます！！！！他の作品もぜひぜひ！応援させていただきます！！ (11月18日 19時) (
レス) @page50 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 完結おめでとうございます。恋愛の描写もすごく面白かったけれど、それ以上に主人公の考え方が興味深くて読んでてとても楽しかったです。ことりさんの作品は恋愛だけじゃないところが好きです。とても面白い作品をありがとうございました。 (11月17日 1時) (レス) @page50 id: bab803b5e4 (このIDを非表示/違反報告)
ty. - 完結おめでとうございます！毎日毎日更新楽しみにしてました、次回作待ってます！！ (11月16日 23時) (レス) @page50 id: 6fcf6de5f3 (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 完結おめでとうございます！通知が来る度ウキウキして、読んだらいつも幸せでした。ことりさんの作品本当に大好きです。また素敵な作品をお願いします！影ながら応援させていただきます！ (11月16日 23時) (レス) @page50 id: 039532f02f (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します。私2j3jの人達全員推しなのと逆ハー大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (10月30日 18時) (レス) @page27 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年9月20日 22時
