私って、ただの土属性でして。 ページ10
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｢私もね、土属性じゃなかったら、と考えることもあるのよ。赤城くん、｣
赤城｢うんうん、そうだね。｣
｢聞いてないよね？酷いと思わない？宇佐美くん。｣
宇佐美｢まぁ土属性は俺らの専門外ですから。｣
｢身体能力魔法が、くそったれ、｣
宇佐美｢ボロくそ言いますやん。｣
｢佐伯くん、助けて！！｣
佐伯｢俺はほら、違う分野なので。｣
食堂で、寿司が無かったら西京焼きを頼んだ。
それを食べながら、こちら側である赤城くんたちと喋りながらもやはり全員、得意分野が違いすぎる。私みたく土だとかの属性魔法だけではなく、身体能力の強化などといったサポート魔法が得意な人もいる。もちろん治癒魔法も存在するし、そこまで珍しい訳では無い。寧ろ、叶先輩と葛葉先輩の、聖魔法と闇魔法の方が珍しいのだから。それだけじゃなく、そもそも魔法を瞬時に混ぜ込むのも難しいのがほんとだ。だから、それぞれ得意分野を伸ばしていくのが2年生と3年生の授業。そこで、他の属性にも手を出すのが応用といったところ。佐伯くんはどちらかというと、魔法を分析する方面ですけど。
甲斐田先輩とかあたりは、研究方面だし。魔法道具の研究とか、魔法についての研究だとか。だから、それぞれ分野も違うし、伸ばす方向性も違う。だからこそ、正直先輩たちとの方向性が合う気がしない。私は、ひとつの魔法を伸ばす方がいいけど、先輩たちは多種多様である。むずかしー、と思いつつ、机に項垂れていたのなら、赤城くんは面白そうに笑っていた。なにが面白いんだよォ、と思いつつも頭を撫でられる。｢まぁ可能性が高いのは、Aちゃんなんだし。頑張れ、｣と言われる。赤城くん…………！！と抱きつこうとすると、防御魔法のバリアに阻止される。なにこれ、許せないと思いつつ、ぐにゃりと曲がるから。防御魔法も、防御魔法で人によって違うんだよな。
｢赤城くんと佐伯くんは、防御魔法柔らかいよね。なんで？｣
赤城｢あーとなんだっけな。テツ〜、｣
佐伯｢説明してあげよう！！魔法の質の違いと、それと認識の違い。防御魔法で、魔法を受け流すのと、防ぐじゃ違うから。俺とウェンくんは、魔法を受け流して守る、という認識を持ってるから、バリアが柔らかい。けど、リトくんやAちゃんは、防ぐを考えているから、硬いんじゃないかな。｣
｢佐伯くん、成長したね。｣
宇佐美｢その前にK.Oでしょ。｣
｢魔法だってんのに、脳筋かよ。｣
期待なんかしてないよ。→←私の頑張りを認めてくれてもいいと思うの。
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はちみつ(プロフ) - めっちゃ面白いです！続き楽しみにしてます*ˊᵕˋ) (11月10日 21時) (
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年11月7日 20時
