土属性の魔法学生は平穏に暮らしたい。 (ページ3)

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平穏に暮らしたいだけなのに。ページ3

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｢ちゃいますやん。上級魔法って、魔力が多くない人や、精神面が弱い人は、代償が大きいって言いますやん。ほら、私まだ2年生ですし。3年生でも使えてる人……、三枝明那先輩あたりとかは、素質があるんすよ。｣

夢追｢上級魔法を学べとは言ってないよ、中級魔法を教えてもらいなさいって言ってるの。｣

｢いやだぁ〜〜〜〜！！！私、別に特別な才能があるとか、魔法が上手いとか、他の属性魔法まで使えるとか、そーゆーのないですよ！！ただ、平穏に暮らしたいのに、上級魔法を使いこなせてる先輩たちと絡むとか、死にに行くもんですって！｣

オリバー｢そうね、テストの成績も、普段の成績も、普通だからね。上級魔法が使える子達に教えて貰え、なんて普通は言わないんだけどさ。上からの命令って言えば、わかる？｣

｢は、｣

永遠と職員室で、駄々を捏ねる子供のようにと、イヤイヤとしていた。クソガキとオリバー先生には言われたが無視をして。夢追先生たちからは、上級魔法が使える先輩たちに魔法を教われ、と言う。けど、そんなことされなくても覚えれるは覚えれるのだが、土ボコで天下取りたくて(嘘)。ぼんやりとしながらも、なぜ私に拘るのか、と考えていたのなら、上からの命令、という単語に目を見開いた。だっる、て心の中で言葉を漏らしながら、少し考える。元々の目的はひとつだけある、正直私はどうでもいいし、そこまで真面目に考えてはいない目的。

まぁこの話は、置いといて。その単語を出されてしまえば、私は白旗をフリフリと振るしかなかった。それと同時に、否が応でも目的に関与することになるだろう。先生たちはどれぐらい知っているんだろ。それともこっち側の人間なのかも分からない。まぁ不明点を明かすのも面倒なため、ため息をはき出す。｢分かりました、教わりますよ。｣ていえば、にんまりと笑う夢追先生。｢それなら、次のトーナメント戦には確定で出場ね。｣の言葉に、え゛っ、としていた。この学校で行われるトーナメント戦は想像を絶するものである。圧倒的魔法の強さを見せつけるため、というのか、魔法省へのアピール合戦なわけで。

｢私、卒業したら田舎で畑耕しながら、のんびり暮らすつもりでしたけども。｣

夢追｢いやぁ〜、魔法省に務めるかもな生徒が1人増えて良かった。｣

｢人の話をいつも聞かないな、この人！！！どうなってんだ！！｣

オリバー｢初戦敗退だろうな。｣

｢オリバー先生？？？｣