メンヘラ(?)五条の取扱書【呪術廻戦】

39.番外編 苦痛 ページ39

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「…うぅ」



トイレにこもって二時間。
起きて、二時間が経とうとしていた。


便器の中に顔を入れて、ただただ吐き気が止まるのを待つばかり。
苦しくて苦しくて、仕方がない。


悟は、あいにく出張。
助けを呼ぶにも、呼べないし。


唯一持ってきていた携帯を手に取り、電話帳を開いて悟に電話を掛けたけれど出なかった。

留守電に繋がってしまったので、「苦しい」「死ぬ」のふたつだけを残してまた便器の中に顔を入れた。


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悟「大丈夫か！？」


「……悟う…」


ぎゅうっ、と抱き着くと落ち着いた気がした。



悟「ベット行って寝よう、心配だよ」



「………仕事、は？」



悟「伊地知に任せてきちゃったよ…」



「今日は一緒に寝ようね」と優しく微笑む悟を見て、相当安心したのかさっきの苦しみも直ぐに消え去っていた。



彼の首に手を伸ばして抱き着くように、寝た。




悟「………かわいい、好きだなあ」





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