メンヘラ(?)五条の取扱書【呪術廻戦】

31.やり直し ページ31

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別れた日から、首元のキスマークをファンデーションやらコンシーラーで隠す日々が続いた。

それでも、汗で落ちたりワイシャツに付いてしまうから結局断念した。

「……悟」

誰もいない、なんの音もしない
そんな場所で彼の名前を呼んだ。

「A」

悟の声がする。
……夢かなあ、なんて思ったけれど声のした方を向くと私の大好きな人がいた。

「悟…じゃん」

ぎこちなく笑うと、「そりゃそうか」と呟いた。

悟「その、…元気にしてましたか」

「悟がいないとこんなにも暇なんだなって」

「思った」と言葉を続けようとした時には、彼の腕の中にいた。

悟「ごめん、ちゃんと信じてあげなくて」

「ううん」

別れてから1週間くらい経っていたけれど、やっぱり悟と一緒にいると落ち着く。

「ね、悟やり直そうよ」

悟「あ俺が言いたかったやつ」

「そうだな」と呟いた悟は、「やり直すかあ！」と言うと同時に私のことを解放した。

悟「ふーん、そうやって俺がつけた印隠すんだ？」

もう1回、付けてやろうか
と耳元で呟かれ背筋がゾワッとした。

✱

やり直せたことを硝子に電話で伝えた。

硝『良かった、私に感謝だな』

「うん〜！！硝子様って感じ！大好き！」

悟「おい今の硝子に言った大好き取り消せ！」

硝『うわ最悪』

それだけ言うと硝子はブチッと電話を切った。

「もう何も起こらないといいね、悟」



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