第仇話 ページ9
「ツナツナ」
後ろからそう囁かれ、ビクッと体を震わす
「わっ…棘くんかぁ」
棘くんは気がつくと近くにいて、私に話しかけてくれる
「棘くん、棘くんの術式みてみたい」
ほんとにこれは、興味本位だった
彼は呪言が使えるらしく、私は呪言をみたことがないため、ほんとに好奇心でそう放った
棘くんは少し迷った後、こくりとうなづいた
その後、口元まで隠れるジャージを下げた
口元には棘くん特有の呪印がある
「明太子」
「動くな」
いつもより小さな声で放たれた声だったのに、その声は脳内までしっかりと響き渡った
あれ、動けない
あれ、ええぇ
「と、とげくん」
なんとか口だけを動かすと、棘くんは思い立ったように私に近づいた
棘くんは私の頬を優しく手で包んだ
だんだん近くなる距離
逃げることも、反応することも出来ない、完全に棘くんに支配された状況で唇と唇が重なった
「すじこ」
ジャージのチャックを一気に上まで上げきると体が楽になる
「あれ、動ける…って、棘くん、さっきのなに」
棘くんは顔を少し赤らめて、私に手の平を出すように催促した
その通りに手を出すと、棘くんは指の腹でなにかを手の平に書いた
『すき』
言葉なくして、告白されてしまった
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にき(プロフ) - うわあああああ!めっちゃいい所で、、、、🥺 (2022年8月19日 17時) (レス) @page22 id: 219a3eddad (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年5月15日 22時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリウム - 五条さんヤバす。(^-^) (2021年1月8日 17時) (レス) id: ee5175e3cd (このIDを非表示/違反報告)
エト(プロフ) - 凛さん» 悟さん最高過ぎますねほんと (2020年11月26日 17時) (レス) id: 744ad6965b (このIDを非表示/違反報告)
凛 - きゃー悟さんかっこいい (2020年11月26日 16時) (レス) id: 2e0d297429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エト | 作成日時:2020年11月25日 19時