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＿＿この人の頬
腫れ上がったんですよ！？
とAは兄に叱り飛ばした
「A、もういいよ。
君の事を思っての事だし、
僕も迂闊だったよ」
Aの両肩に
手を置きながらそう話すと
五条はそのまま大翔を見る
「ということですので。
心配はいりませんよ」
に、と笑って見せる五条に対し
Aは眉を寄せていた
「……お兄様
こういうのは二人の問題ですので
この先何を見ても
もうこの人に何もしないで下さい」
「……うん。ごめん…」
「…あと！
付いてこないでくださいね！」
「うん……」
「では！！失礼します！！」
そう言うと五条の腕を引っ張って
踵を返す
「まったく……。
大体貴方も貴方ですよ。
紛らわしい事、
してたんじゃないですか？」
「大丈夫。僕最強だから」
「全く意味が分かりません！」
そうして
いつまでもぷりぷりと怒っている彼女に
五条はふと尋ねた
「……A」
「はい？」
「何でそんな怒ってるの？」
五条から飛んできた言葉に
Aは「はぁ？」
と言わんばかりの顔を向ける
「怒りますよ！
貴方に嘘つかれて！
信用できなくなるじゃないですか！」
「あ、うん。
そんなのあったんだ」
「ありますよ！
夫婦になるんですよ？」
“一番距離の近い間柄になるのに
何で一番疑わないといけないんですか”
そう話す彼女に
五条は「そう？」と返した
「そうですよ！
貴方の事
信用と信頼はあるんですから！」
「……へぇ……」
意外だ、
と言っているような表情でそう呟くと
ところで、と投げかける
「もう一つ聞いていい？」
「今度は何です？」
「何であの時僕の前に出たの？」
その問いかけにAは
さも当然と言わんばかりに答えた
「貴方が五条悟だからです」
「うん？」
「貴方は昔、婚約者になるなら
今までのように平和にはいかなくなる。
って言ってたじゃないですか」
「うん」
「貴方を恐れた人達から
命を狙われることもあるだろうし、
＿＿その逆に
取り入ろうとしてくる人もいると」
「うん」
＿＿＿＿＿
＿
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