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「……五条さん!」




他の実習生が到着した頃には
既に夏油はその場にいなかった




「真那井……!?」




彼女の姿を見て誰もが絶句する




「ちょっと……しくじっ……ちゃって」
「しくじったって
 レベルじゃないよ!?」
「……救急車呼びますか?」




各々が口を出す中
Aは首を横に振った




「効か……な…いから……」
「効かないって……まさか」
「祟り……?」




全員の顔が青ざめる




「五条さん…ここで何が……」
「呪詛師が出た」




あっさりと五条は告げるが
実習生の空気は凍りついていた




「レポートに書いときなよ」
「(いや真那井こんななってるのに
 あっさりしすぎじゃない?五条さん)」




学生の何人かが
そう思ったのは言うまでもない




「A先輩の蛇ちゃんが
 帳から出てきたときに
 何かあったとは思ったんですけど……」
「そ。だから君たちを
 皆遠くに避難させたでしょ?
 Aの蛇をそばに置かせて」




でもこっちに来たってことは、
と五条は笑う




「その子にも
 何か異変があったってことかな」
「それが…突然消えたんです」
「……だよね。Aこんなだし」




そこでAがよろよろと立ち上がった




「……私は…一旦……実家に…帰るから……
 皆は…打ち上げに…行って……」
「いやでも…」
「大丈夫…」




浅い呼吸を繰り返しながら
Aは笑う




「人を……殺めたわけ…じゃ…ないし…
 なんとか……なると…思う……。
 先生に…よ…ろしく……」




そうは告げるが既に足取りさえ危うく
五条は咄嗟に彼女を支えた




「……とりあえず解散で。
 呪詛師の事は
 冷やかしに来た
 とでも書いといたらいいよ」




__じゃあ、僕達はここで
と五条は青ざめている彼女を抱えながら
そう告げる




帰路に急ぐ途中でも
Aの症状は
どんどん悪化していった




「す……みません」




そんな言葉が途切れながら聞こえてくる




「今喋んなくていいよ。
 キツイでしょ」
「大丈夫……です……」




しかしついには
フッと意識をなくしてしまった




「……まじか」




これはまずいな、
と五条は真那井家へと急いだ






____


・余談・
※実は主人公ちゃん
白蛇ちゃんを帳から出したとき
まだ式神そのものを出現させてなかったので
セーフでした


_

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年5月7日 20時

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