2．幼馴染み ページ3
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暫く続いていた沈黙は、野薔薇ちゃんが鼻で笑ったことで消え去る。
｢ふぅん？そう、Aの幼馴染みなんだ、ふぅん？？｣
｢…？｣
｢野薔薇ちゃん…？｣
暗くてわかりづらかったけれど、嫌そうな顔をして恵を見ては、あーやだやだ、なんて言う。
どうした。
｢私は釘崎野薔薇。宜しくはしなくてもいいわよ｣
｢…伏黒恵｣
あまり良くない雰囲気を察しては、2人に気づかれないようにため息を吐いた。
と、前の方から一際大きな黄色い歓声…いや、黄色い悲鳴と言った方が適当かもしれない、が聞こえてくる。
｢なによ｣
不満げな顔でステージに野薔薇ちゃんが視線を移したのと同時に私と恵も同じように視線を移す。
｢…は？｣
｢…はぁ｣
そこに居たのは、黒くて丸い小さめのレンズのサングラスを下にずらし気味にかけた白髪の先輩と、遠目でもわかるような綺麗な黒髪を高い位置で括った美人な女の先輩と、パンダ…？
意味がわからないとでも言いたげな声を出す野薔薇ちゃんと、呆れたため息を吐く恵。
恵、さては知り合いだな？？
話は後で聞くとして…とりあえずの形で先輩たちの声に耳を傾ける。
｢うっわ、こんなに居るんだ、1年｣
｢お前は言葉遣いには気をつけた方がいいな｣
｢とりあえず話を進めるぞ、パンダ｣
｢あいよ〜｣
パンダ、と呼ばれた如何にもパンダな先輩がちょこちょこと前に出てきて、カンペをみながら説明をする。
｢あー俺達はオカルト研究会だ。ま、その名の通りだけど、超常現象とか七不思議とかを調べたり？検証したり？してる部活な(表向きには)｣
なんか聞こえた。
そんなことお構い無しに話を続けるパンダ先輩。ふと、気になってパンダ先輩から視線を逸らして他の先輩たちを見てみる。
ピタァと気をつけのまま動かないマッシュヘアの先輩、イライラしたのが顔に出ているメガネの黒髪ポニーテールの先輩………と。
その原因と思われる、白髪の先輩。
彼の近くの1年生達がキャーキャー言っているのに対して、心地いいのか、ちょっとグラサン外してください！なんていう要望に、かっこよくサングラスを外してみたり。
｢うわ、私あの人無理かもってか、多分無理だわ｣
それを見つけた野薔薇ちゃんはドン引きした目線を彼に向けていた。
恵は恵で静かに頭を抱えては、何やってんだあの人…と小さく呟いて乱暴に頭をかいた。
………
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ささまめ。(プロフ) - 華さん» ありがとうございます、！ (2020年1月26日 16時) (
レス) id: 953be4ace3 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 更新頑張ってください！ (2020年1月25日 15時) (レス) id: 8325108de9 (このIDを非表示/違反報告)
ささまめ。(プロフ) - 咲さん» わー！嬉しいお言葉ありがとうございます！！そのお言葉を糧に頑張って更新していきますねー！！ (2020年1月7日 11時) (レス) id: 953be4ace3 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - すごく面白いです！これからもがんばってください (2020年1月6日 22時) (レス) id: a96e485a5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささまめ。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuhi/
作成日時：2019年8月29日 21時
