7．入部 ページ11
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野薔薇ちゃんに話したことで、野薔薇ちゃんは五条先輩の態度が気に入らないらしく、入る気のなかったオカ研に入部してくれることになった。
恵と野薔薇ちゃんと共に部室のある旧校舎に向かっている途中、私のせいで野薔薇ちゃんが入部することになったのだが、五条先輩はまた嫌な顔をしないだろうかと不安で足が重くなる。
｢A？どうした？｣
｢い、いや、なんでもない…｣
私の歩調が遅くなったのに気づいた恵が振り返る。
慌てて顔を上げて首を横に振れば、若干不服そうに、そうか、と呟いて前に向き直った。
ガラガラという音と共に恵が教室の扉を開けば、既に来ていた真希先輩と虎杖くんが向かい合わせで話していた。
｢お、やっほ！｣
｢お、来たか…っと、そいつは？｣
扉が開いたことに気づき私たちに手を挙げて軽く挨拶をした虎杖くんと、野薔薇ちゃんに気づきながら挨拶をしてくれる真希先輩。
｢釘崎野薔薇、Aが心配だから私も入部するわ｣
｢あぁ…なるほどな、よろしく釘崎｣
何かを納得しては、2年の禅院真希だ、と握手を求める。
それに応じた野薔薇ちゃんは小声で、｢五条って人は居ないみたいね｣と。
まだ来ていないだけではないんじゃないかな。
そうだね、と首を軽く傾げながらそう頷けば、虎杖くんが野薔薇ちゃんに自己紹介を始める。
｢ふぅん？よろしく｣
品定めするように虎杖くんを見たあと、そう言った野薔薇ちゃんの眉は不満そうに寄っていた。
｢そんなとこ突っ立ってないでこっち座ったらどうだ？｣
｢じゃあ…失礼します、｣
真希先輩に促され、バラバラに置かれていたパイプ椅子を適当に揃えて、腰をかける。
｢あ、先輩、今日は何するんすか？｣
特に何をするでもなく、ぼーっとしていると、不意に虎杖くんがそう声を上げた。
｢いや、特にないな…パンダとか棘とか…悟が"依頼"を持ってこないことには何ともなぁ…｣
そのうちお前らにもやってもらうけど、と小さく呟いた真希先輩。
｢"依頼"って？｣
今までスマホに視線を落としていた野薔薇ちゃんが、スマホをスカートのポケットに突っ込んでそう声を出した。
真希先輩は、そうだな、と言って座り直し、軽く説明するかと口を開く。
………
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ささまめ。(プロフ) - 華さん» ありがとうございます、！ (2020年1月26日 16時) (
レス) id: 953be4ace3 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 更新頑張ってください！ (2020年1月25日 15時) (レス) id: 8325108de9 (このIDを非表示/違反報告)
ささまめ。(プロフ) - 咲さん» わー！嬉しいお言葉ありがとうございます！！そのお言葉を糧に頑張って更新していきますねー！！ (2020年1月7日 11時) (レス) id: 953be4ace3 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - すごく面白いです！これからもがんばってください (2020年1月6日 22時) (レス) id: a96e485a5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささまめ。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuhi/
作成日時：2019年8月29日 21時
