42. Myside ページ42
.
「A」
どれくらいの時間が経っただろう、ゆっくりと悟が私から離れ、こちらを見つめた。
真っ暗な廊下に嘘みたいに綺麗な青が浮かんでいる。
しばらく見つめあったまま黙っているうち、徐に悟が口を開いた。
「A、僕と暮らそう」
こんな時に何を、と思いかけて、
ああ、違う、と気付く。
—— この人は、全部自分が背負うと言ってるんだ
「傑を殺した僕のこと、許してくれなくていい
それでも僕と生きてほしい」
まっすぐな蒼に見つめられ、射抜かれたように目が逸らせなくなる。
……悟はきっと、私以上に私のことを分かっている。
離反して呪術界に戻る場所もない、
10年間の生きる意味だった理由だった傑ももういない。
何も無くなった私が何をしようとするのか悟には分かっていたんだろう。
……私が全てを終わらせてしまうことが、悟には、きっと分かっている
「お願い、A
俺の一生のお願いをここで使わせて
俺と、生きて」
親友を殺したことも
私の心を殺したことも
離反者を匿うことに対する呪術界からの反発も
その最強の名で全て背負うから
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←41. Myside
491人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せつな - chiroru...さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。他作に比べ勢いで書いてしまっている節があり、読みづらいところがあるかもしれませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです! (10月2日 1時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
chiroru...(プロフ) - 続きめっちゃ気になります!切ない系なのがまた良いです!更新頑張って下さい、応援してます! (9月29日 17時) (レス) @page22 id: eb897bce76 (このIDを非表示/違反報告)
せつな - 掛け持ち失礼します…!どちらも頑張って更新しますのでよろしくお願いします。 (9月28日 22時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:せつな | 作成日時:2023年9月28日 21時