32. 夏油side ページ32
夏油side
「A…」
風呂上がりのAがベッドに入ってくると、それはもうたまらない香りで
思わず抱き寄せて額にキスを落とす。
しばらく黙っていたAが、拗ねたようにむっと口を尖らせた。
「なんだい」
『…おでこにしかしてくれないの?』
「……反則だよ、それ」
高校生の自分に最大級の賛辞を送りたい。
こんな可愛らしい子を好きになって、あろうことかアプローチまで成功させた昔の自分に心から感謝していた。
Aの目を手でそっと塞いで口づけをする。
離れるとすぐ、あちらから触れるだけのキスが返ってきた。
…スイッチが入るには充分だった。
『んっ…』
Aを組み敷いて何度も口づけを交わす。
「A……」
少し潤んだ目を見つめる。
言いたいことが分かったのか、小さい声でいいよ、と言うのが聞こえた。
—— 10年ぶりの彼女は、あいも変わらずみずみずしい果実のようだった。
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せつな - chiroru...さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。他作に比べ勢いで書いてしまっている節があり、読みづらいところがあるかもしれませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです! (10月2日 1時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
chiroru...(プロフ) - 続きめっちゃ気になります!切ない系なのがまた良いです!更新頑張って下さい、応援してます! (9月29日 17時) (レス) @page22 id: eb897bce76 (このIDを非表示/違反報告)
せつな - 掛け持ち失礼します…!どちらも頑張って更新しますのでよろしくお願いします。 (9月28日 22時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せつな | 作成日時:2023年9月28日 21時