20. Myside ページ20
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いつかの公園に、飽きもせずまた足を運んでいた。
何かに行き詰まると、無意識にここに来てしまう。
傑と落ち着いて何かを話したい時、この小さな公園をよく使っていた。
傑が好きだと伝えてくれたのも、
初めてキスをしたのも、
調子の悪そうな傑に話を聞こうと呼び出したのも、
全部、この場所だった。
ブランコに腰掛けて手すりを握る。
10年前はピカピカだった鎖も、今では赤茶けて、子供たちが握るところだけ少し色が薄くなっていた。
『……』
なんてことはない。忙しすぎる毎日に少し疲れてしまっただけだ。
いつも通りここで時間を潰して、また日常に戻ればいい。
—— そう思った時だった。
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せつな - chiroru...さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。他作に比べ勢いで書いてしまっている節があり、読みづらいところがあるかもしれませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです! (10月2日 1時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
chiroru...(プロフ) - 続きめっちゃ気になります!切ない系なのがまた良いです!更新頑張って下さい、応援してます! (9月29日 17時) (レス) @page22 id: eb897bce76 (このIDを非表示/違反報告)
せつな - 掛け持ち失礼します…!どちらも頑張って更新しますのでよろしくお願いします。 (9月28日 22時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せつな | 作成日時:2023年9月28日 21時