17. 五条side ページ17
五条side
Aと僕のマンションは真隣で、
どちらかの気が向けばどちらかの家に行く、そんな関係だった。
ただ誰かとご飯を食べたいと僕が勝手に帰りを待ったいることもあったし、
人肌の温かさを求めて深夜にAがベッドに入ってくることもあった。
『ん……』
相変わらずAの身体は綺麗で、
少し体温の低い肌に触れれば、吸い付くような感触だった。
「A、」
Aは潤んだ瞳でこちらを見返すばかりで、僕の名前を呼んではくれない。
『……ハ、ァ』
Aをうつ伏せにして後ろから腰を動かせば、漏れる吐息が大きくなる。
「気持ちいいね」
『う、ん、』
シーツをギュッと掴んだ手が興奮を誘う。
「A、」
—— でも知っていた。
今では快楽のためでも、Aがこの体制を好きになったのは、初めは
「っ……」
快感が全身を駆け抜ける。
「A…」
荒い息を落ち着かせようと深く息をすいながら、ひんやりとしたAを抱きしめた。
『……』
—— そう、僕の顔を見なくてもいいから、Aはこの体制を好んだんだ。
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せつな - chiroru...さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。他作に比べ勢いで書いてしまっている節があり、読みづらいところがあるかもしれませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです! (10月2日 1時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
chiroru...(プロフ) - 続きめっちゃ気になります!切ない系なのがまた良いです!更新頑張って下さい、応援してます! (9月29日 17時) (レス) @page22 id: eb897bce76 (このIDを非表示/違反報告)
せつな - 掛け持ち失礼します…!どちらも頑張って更新しますのでよろしくお願いします。 (9月28日 22時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せつな | 作成日時:2023年9月28日 21時